陰謀論界最大のスターとも言えるジェイコブ・ロスチャイルド氏が亡くなりました。

銀行家で慈善活動家のジェイコブ・ロスチャイルド氏が死去した。87歳だった。一族の銀行を辞め、ロンドンの金融街シティーに自らの金融帝国を打ち立てた。

ジェイコブ・ロスチャイルド氏が死去、87歳-英銀行家・慈善活動家 ブルームバーグ

その暗示は、もしかすると「金融敵国の死」かもしれませんね。

予想的中

やはり、こうなってきました。

2月の米雇用統計では、雇用者数の伸びは健全さを維持したものの、失業率が2年ぶりの高水準に上昇した。労働市場はなお堅調だが、減速感も見られる。

米雇用統計、「ドルにとっては悪いニュース」-市場関係者の見方 ブルームバーグ

米供給管理協会(ISM)が発表した2月の製造業総合景況指数は予想外に低下し、活動が一段と縮小した。新規受注と生産が縮小圏に陥り、雇用も縮小圏でさらに落ち込んだ。製造業がなかなか勢いを得られずにいる状況が示唆された。

米ISM製造業景況指数、予想外に低下-受注と生産が縮小圏に ブルームバーグ

特に米国の指標の悪化のどこが、予想外なんですかね? 米国の景気が本当はとっても悪いことを伝えられない、わかってすらいない穴リストの皆さん、もう払いきれないくらいの追証が発生していますよ・・。

それを信奉し続ける人々・・これをカルト教団と言わずにおれますでしょうか。

そして、入れ替わるように復活の兆しを見せ始めたのは、この国です。

中国の輸出が1-2月に予想を上回る伸びを示した。世界2位の規模を誇る中国経済が回復の足掛かりを得ようとする中、外需を巡り前向きな兆しとなる。

中国の輸出、予想を上回る伸び-外需に前向きな兆し ブルームバーグ

中国崩壊プロパガンダに騙されない方がいいですよ。これ、逆なんで。「仕組まれた世紀の大逆転劇」ここにあり。

一貫して、未来を言い当てていた人もこう言っています。

もちろん、私は歴史を研究しているので、多少は歴史の知識があります。古代史の知識はあまりありませんが、借金に走ることは――とくに大規模な個人的借金は――借金の奴隷のようなものへと、人々を導く最初の一手であることを知っています。

「最悪の事態はまだ来ていない」エマニュエル・トッドが本当に恐れる未来とそうでない未来とは AERAdot.

半導体相場、単なる前フリ説

しかし、今回のメインテーマ据えたいのは「借金」ではなく、こちらの方です。

問題のインタビューでトランプは、台湾が中国による侵略の対象となる地政学的リスクについて問われ、「かつてアメリカは、自分たちの半導体を自分たちで作ってきた。だが今や半導体の90%は台湾製だ」と語った。

トランプ「ウクライナの次は台湾だ」再登板で米国は台湾を見捨てるのか? NEWSWEEK 日本版

半導体産業と言えば、今や時の企業となったNvidia。おそらく、このメーカーを最近初めて知ったという人がほとんどでしょう。20年前、NvidiaはPC自作派のみぞ知る、PC用のグラフィックボードのチップを開発するメーカーの最大手だったのです。そう言えば、当時はビデオカードって呼ぶ方が一般的でしたね。

で、私が当時から奇妙に感じていたことが2点あります。まずは、この製品パッケージをご覧ください。

よく知らない人が普通に見たら、「GEFORCE RTX 4070Ti」が製品名だと思うじゃないですか。でも、違うんですよ。「GEFORCE RTX 4070Ti」は搭載されているチップ、つまり一部品のブランド名で、「TUF GAMING GRAPHICS CARD」が商品名で、台湾のASUS製です。

これねえ、当時からずっと変だなと思ってたんですよね。そんな商品他にあります? 製品そのものより、採用部品が目立ったいる化粧箱なんて一にも二にも、グラフィックボードだけだと思いますよ。確かにグラフィックボードは、チップで性能がほぼ100%決まるので、製作メーカーは出る幕がないんですよ。

だったらですよ。下請けに作らせても「Nvidia」名で製品を出すじゃないですか。世の中の商品の大半は、そうなっていると思います。同じPC部品でも、CPUはそうなってますよ。

「インテル入ってる」だけでも、出しゃばり過ぎやって感じですが、グラフィックボードのヘンテコなたてつけは異常です。

で、もう一点が「グラフィックボード」の製作メーカーが台湾ばっかり、なこと。なんで「台湾ばっか」なんすか? 当時からとても奇妙さを感じていたのですが、今、分かったんです。あ、そう言うことだったんだってね。 

これ、仕込みです。

先日、NVIDIAのCEOであるジェンセン・ファン氏が講演を行った。それはメディア企業の記者を横にし、公開インタビュー形式で行われた。そこで、氏は「中国が世界(≒欧米日韓)のサプライチェーンから脱して、独自の半導体を生産するためには10年がかかる」と発言した。

中国が「半導体」でも覇権を握るのか…NVIDIAのCEOが発した言葉に関係者が「衝撃を受けているワケ」 現代ビジネス

ほらね。

しかし、この発言を受けて欧米メディアの多くが、中国は10年ほど遅れるだろうと報じた。日本のメディアはほとんど取り上げていない。しかし、私の周囲のサプライチェーン関係者と話していると、反応が逆なのだ。多くは「中国は10年で追いついてしまうのか」と感想を漏らす。

つまり、数十年後には、逆転してるんですよ。グラフィックチップを中国(台湾)が作り、グラフィックボードを米国が作るようになるんです。そのプロパガンダのために、こう言う構図になっている可能性が高いと思われますね。

中国は同国で史上最大規模となる半導体ファンド向けに4兆円余りを調達するプロセスに入っている。米国の締め付けに対抗すべく、中国は先端技術の開発を加速させる。

中国、過去最大の半導体ファンド準備ー米国の締め付け強化に対抗 ブルームバーグ

昨今の株式市場における半導体相場が、いったい何のためにあったのか? ということもはっきりしてきましたね。ですから、その先行きの予想もそう難しくないんじゃないですか? メジャーSQを機に株価は下がってきたようですね。過去の経験で言うと、メジャーSQ直後から下がってくると言うのは、結構危険です。

優秀なFRBと無能な日銀

そんな中で最も気になるのは、3月の日銀会合でのマイナス金利解除観測が有力になって来ていることです。

結果論ではあるが、そうしたタイミングで行われた日銀のゼロ金利解除という利上げは、それ自体の影響ではないにしても、そもそも世界的な景気減速、株安などに向かいやすい局面にあったとは思われる。そしてそれが、「バブル崩壊」という最悪のシナリオとなり、日銀のゼロ金利解除は、比較的短期間でゼロ金利に戻さざるを得なくなったという意味で失敗という結果となってしまった。

【為替】なぜ日銀のゼロ金利解除は失敗が続いたか・後編 マネクリ

これまでも触れてきたことですが、日銀はこれまで失敗の轍を踏まされてきました。今回もそうなる可能性が高いでしょう。しかし、過去と違うことがあります。それは、今回は「ゼロ金利解除」ではなく、「マイナス金利」の解除だということです。

おそらく、これは当時の安倍首相と黒田総裁のコンビが編み出した、対抗戦略だったのです。当時のマイナス金利発表当時、株価は騰がるどころか、暴落しました。

これは国際金融資本家の求めた政策ではなかった、ということでしょう。元々上がってないのに、それを解除しても暴落? 変なの~。

そして、結局超優秀なFRBは全然、利下げしてくれないでしょう。

サマーズ元米財務長官は米金融当局が中立金利の水準を大きく見誤っていると指摘し、結局は年内に政策金利を引き下げない可能性が高まっているとの見解を示した。

サマーズ氏、FRBの中立金利判断は「見当違い」-利下げ期待に警鐘 ブルームバーグ

経済と株価ぶっ壊す気満々でやんすな!

だから、株価なんて上がったってなんもいいことないですよって言ってんの。事実として、得をするのは、安く買って高く売れた人だけなんだから。そうですよね?

いや、資産効果で経済が~

そんなの「かわいいあの子がこっち見てるけど、俺のこと好きなのかな?」ってレベルの話なんだって。その勘違いが何かを生む可能性はゼロではないけど、大の大人が揃いも揃って、それを信じてるのって気持ちわるくないすか!?

やがて現実に気づく時が来ますよ。必ずね。