橋下徹氏は本物の『坊っちゃん』
夏目漱石作、『坊っちゃん』を地で行く政治家ということで、最近はギリシャのチプラス首相を取り上げているのですが、彼は、それを優に通り越して単なる駄々っ子状態となってます。
比べて、大阪都構想の選挙結果が敗北に終わり、政界引退を表明した橋下徹氏は正に本物の「坊っちゃん」政治家と言えるでしょう。当ブログではちょうど2年ほど前にこんな記事を書いていたのですが、小説の内容そのまんまみたいな政治活動歴になっているから驚き、とまで言っては言い過ぎでしょうか。
親譲りの無鉄砲で小供の頃から損ばかりしている坊っちゃんは、事なかれ主義の大勢の教員たちと権利を振りかざす教頭の赤シャツを相手に大暴れします。赤シャツの陰謀で親友が辞職に追い込まれたことに復讐するため、彼の不祥事を暴くのですが、しらを切られたことに腹を立てた坊ちゃんは彼をぶん殴ってしまうのです。そして、坊ちゃんの教師生活は終りを告げました。
どうですか? 彼の政治活動にそっくりでしょう(笑)。
要するに事なかれ主義の大勢に敗退した橋下氏
現実的なことを言えば、急速に支持を失ってしまったのは、あの失言からだと思いますが、やはり今のご時世、女性を敵に回しては勝てるはずがありません。そして、大阪都構想に反対票を投じたのは大半が高齢者だったというのですから、事なかれ主義の大勢を見方に出来なかったという点でも小説の示唆通りと言っていいんじゃないでしょうか。
「無鉄砲でやたら喧嘩早い坊っちゃんが赤シャツ・狸の一党を相手にくり展げる痛快な物語は何度読んでも胸がすく。が、痛快だとばかりも言っていられない。坊ちゃんは、要するに敗退するのである」
これはもうしつこいくらい何度も書きましたね。橋下徹物語を皆さんはどう読まれたでしょうか。