天皇とは何か? こんな問いを目にする機会が増えたように思います。そこには、天皇を再定義しようという意図があるように思いますが、これは全くもって馬鹿げた話です。

歴史を見れば天皇が何であったかの答えは、誰にでも分かるはずで、それはもちろん「制度」なんかではありません。

うまく説明できない?

日本人なら存在を知らない人はいない人なのに、誰も実態をうまく言うことができない人

「天皇とは何か」と聞かれたら、私たちがうまく説明できない理由 現代ビジネス

「うまく説明できない」としたら、それは単なる無知が原因です。

王は「血族長」として、1つの部族をまとめ、さらに1つの民族をまとめ、一定の領土を支配領域とすることで、最終的に一国の君主となります。

欧米人が天皇を”キング”とは呼ばない深い理由 世界で残るたった一人の「エンペラー」の謎 東洋経済オンライン

天皇は日本最古の王、支配者である、以上。

まあ、分かりますよ。近代の政治は「みんなで仲良く話し合って決めなきゃいけない」ということになりましたからね。そんな子供だましを本気で信じている人たちには、説明が不可能でしょう。

天皇は日本の象徴です。

は?

天皇制の存続が~

それは、議論して結論を出すような話ではありません。気に入らないなら、クーデターで倒すしかありません。当たり前じゃないですか。相手は支配者なんだから。

吉田茂の三女・和子さんが麻生太賀吉さんに嫁ぎ、ご夫妻に生まれた長男が麻生太郎副首相というわけです。

吉田茂も麻生太賀吉さんもカトリック。
義理の親子だからお墓が隣にあったわけですね〜。

家系図にすると、こんな感じです。

筆者はこの家系図を見てビックリ仰天!

日本で至高のお血筋が登場しました。
て、天皇家です…!

政界の華麗なる一族! 麻生太郎の家系図はロイヤルすごい(墓マイラー中村クミカ巡礼記.2) 選挙ドットコム

もちろん、その支配力は現代においても、存続しています。

第34代内閣総理大臣の近衛文麿氏は、ほとんど天皇と言っていいくらいだったかもしれません。

藤原忠通の子基実を始祖とする五摂家の一つ。江戸時代初期に嗣子を欠いたため、後陽成天皇の第四皇子が母方の叔父・信尹の養子となり信尋として近衛家を継いだ。文麿はその直系十一世孫に当たり、その血統は当時は大勢いた皇族よりもずっと皇室に近かった。

「近衛文麿」 ウィキペディア

先の大戦を巡って、当時最強派閥の「天皇派」と軍部は激しく対立していたようです。

政治の主体たるべき政党は、すでに軍に屈し、政治軍部に対立するものとしては、もはや、わずかに宮廷政治しかなかった。 ここに、 わたしが「宮廷政治」ということに、人は異議をはさむかもしれない。だが、宮廷派とこれにつながる重臣の一群が、天皇を擁する一つの政治勢力であったことは事実であり、日本の政治を動かしていた陸軍にとっての、隠然たる対抗勢力、これを軍の方からいえば、たえず尊重し、気兼ねしなければならない政治勢力は宮廷派とこれにつながる重臣の一群であったことにまちがいはない。

『軍閥』 光人社NF文庫

少し話が広がりましたが、この辺りを掴んでおかないと、話の論点がずれてしまいます。

「天皇を容認」の愚

ここから、本記事の主題に入ります。ここ最近「愛子天皇容認論」なるものがメディアで大きくなってきました。これも先ほどと同じであって、それは我々が議論するような話でもなければ、容認するようなことでもありません。

そもそも、人の家の跡継ぎ話に他人が口を出す、という構図自体が狂ってますね。それはもちろん、天皇家が決めることなのです。いや、それすらも違ってますね。それは初めから決まっていることなのですから。

結論を言えば、次期天皇は悠仁様ですね。

平成以降、天皇の名代として外国を訪問した皇族はいなかった。その例にならったのだろう。しかし、差遣でも天皇皇后と相談して誰が行くかが決められている。皇室として、その人に自らの思いを託したという意味が強いのではないか。

(中略) 

つまり、秋篠宮が、これまでは担っていなかった皇位継承者としての各国王室との交流を行う場が、今回のチャールズ国王の戴冠式なのである。各国王室の人々が一堂に集うこの場が、皇嗣としての秋篠宮のお披露目の場となり、そして交流を図る第一歩となる。そうした場への差遣が、天皇から秋篠宮に与えられた。

チャールズ国王戴冠式で紀子さまとイギリスへ…「象徴天皇制を担うのは、あくまで天皇」と語った秋篠宮さまの“真意” 文春オンライン

それはすでに、誰の目にも明らかであり、そこに議論の余地などありません。

なぜ、愛子天皇ではなく悠仁天皇なのか

では、最後に何故、愛子天皇ではなく、悠仁天皇なのかについて、書いて終わりにしましょう。その理由も実は、そんなに難しくありません。

男系家系の派生範囲は限定的であるけれども、そこに女系が加わるとその範囲は膨大になります。このような継承者の範囲拡大を防ぐため、日本皇室では、皇族女性が嫁いだ際には、皇籍を離脱させます。女系継承を認めないという皇室の原理は天皇家の外に対しては際限のない継承者拡大を防ぐためであり、天皇家の内に対しては王朝の断絶を防ぐためであるのです

なぜ「女系・女王」をイギリスは容認してきたか 東洋経済オンライン

前にも書きましたけど、こう言うことなんですね。女系を認めてしまうと、小室圭さんが天皇になっちゃう可能性もあるわけですね。もうね、要はなんでもありってことです。愛子さま容認の人たちももちろん、何でもありなんて言っていないことはわかります。

ただ、それは「敵」の思う壺なんですよ。何でもありにしちゃえよって、言ってる人たちがいるんですから。

デモは15日午後、全国戦没者追悼式が行われた東京都千代田区の日本武道館周辺で実施され、数十人が戦争責任などを理由に天皇制を批判した。デモを批判するため右翼団体も集まり、警視庁の機動隊員が警備していた。

反皇室デモ参加の男逮捕 警視庁機動隊員に暴行容疑 KYODO

こう言うのを、宣伝している人たち。具体的には、外国の諜報機関。たった数十人のデモなのに、機動隊員を殴って拡散とは、完全な炎上商法。今のところ、失敗してますけどね。

話を戻すけど、最近はやりのジェンダーの問題とか全く関係ないです。愛子天皇は男系ですから、”問題はありません”。

「女系も認めてしまえば、あらゆる人が天皇家に関われることになる。それには抵抗を感じる。愛子さまがいらっしゃるうちは、女帝を認め得る形にすればいい。それで皇統は50年、60年は保たれるだろう。その間に男系の家を新たに建てて、皇位を継承する流れを作ればいいのではないか」

安倍元総理は「愛子天皇」を認めていた 文春オンライン

この記事も題名はミスリードっぽいけど、安倍さんの言っていることは、よ~くわかります。「女帝」と「女系」は全然、違うのです。「女帝」はいいけど、「女系」はダメ。だから、愛子天皇は、原理的にはOKです。だけども・・

しかし、当時野党議員だった安倍氏らが猛反発する。自ら超党派の勉強会で「男系で紡いできた皇室の長い歴史と伝統の根本原理が崩れる危険性がある」などと発言したり、月刊誌『文藝春秋』(2012年2月号)に「民主党に皇室典範改正は任せられない/『女性宮家』創設は皇統断絶の“アリの一穴”」という寄稿をしたりするほど熱心な反対活動を展開する。

上皇陛下と安倍首相:10年越しの「すれ違い」 nippoN.com

こう言うのをみると、やっぱり安倍元首相は、天皇家の側近だよなあと言う感じがしますね。日本の皆さん、皇統断絶を断絶させようという目に見えない「敵」がいるんですよ~。愛子天皇は、その「アリの一穴」にされちゃうと思います。

皇室では「悠仁天皇」が既定路線である…人気投票的な「愛子天皇待望論」に強い違和感を抱くワケ

女性宮家容認なら、小室圭氏も殿下になっていた

マスコミの世論調査では女性天皇を容認する声が過半数を占め、「愛子天皇待望論」というものが週刊誌などで見受けられる。しかし、秋篠宮殿下がショートリリーフを務められるかどうかは別として、皇室では悠仁親王が次世代の陛下というのが既定路線で、それを前提にすべては動いている。

文春オンライン

芸能人じゃないから、人気とかどうでもいいんですわ。見えたね。「違和感」の正体。マスコミ、マスコミ、外国の情報機関。小室圭を天皇にしちゃえよって、人たち。

 同席した山田宏参院議員によると、首相は「女性天皇、女系天皇の違いについて国民に十分な理解が進んでいない」と指摘し、「この部分について啓発活動は必要だ」と述べたという。

首相「女性天皇と女系の違い、啓蒙が必要」 男系皇位継承の提言受け 産経新聞

とりあえず「女性天皇、女系天皇の違いについて」は、ばっちりですね!

天皇に関して、考える必要なんてないから。知りたかったら調べる。気に入らないなら、諜報機関の手先となってクーデターを起こす、以上です。数十人じゃかわいそうだから、行ってあげます?