この記事、書き始めたときはもっと早く終わる予定だったんですけどね。さて前回、現代に起きた不可思議な現象を解き明かしたければ、天才科学者の思考を読み解かなければならなかったと書きましたが、なんと、いきなり、それっぽいのを見つけたので、さっそく、ご紹介したいと思います。

我々の計画に同意せよ

遺伝子汚染とは,地理的に隔離され,出会うことのなかった近縁種どうしが人為的要因による移動によって出会い,交雑し,次世代が形成されることで在来種の遺伝的純系が失われてしまうことである。

(中略)

さて,セイヨウオオマルハナバチの導入問題では企業・農家の「利潤追求」と生態学者の「環境保全」という思想対立の構図が際立つが,侵入種問題の本当の難しさは「種」に対する価値観の違いにある。生態学の価値観に則れば,「現存する地域固有の生物種は何十万年,何千万年という長きにわたる進化の賜であり,生物の歴史の遺産とも言うべきものである。人類はそれに対して畏敬の念(reverence)を払い,それを守る義務がある。」生態学者には当たり前に思えるこの「重要命題」も,しかし,多くの人々にとっては直接自分の生活あるいは利益に関わらない「無意味」な命題であり,侵入種が在来種に置き換わったとしても気にとめることはない。生物多様性の根幹をなす地域固有の「種」や「遺伝子」というものの価値をより多くの人々に理解してもらえるよう,我々研究者が新しい命題をつくる努力をしない限り,「生物多様性戦略」は失敗に終わる。

侵入生物の在来生物相への影響−セイヨウオオマルハナバチのケース 国立環境研究所

すでに御認知いただいていると思ますが、当ブログがたどり着いた結論、「神の計画」とは、この「生物多様性戦略」であるということです。そして、ご存知の通り、その計画は秘密裏ではなく、むしろ、大胆に宣伝されながら行われているのです。

なぜなら、

生物多様性の根幹をなす地域固有の「種」や「遺伝子」というものの価値をより多くの人々に理解してもらえるよう,我々研究者が新しい命題をつくる努力をしない限り,「生物多様性戦略」は失敗に終わる。

からです。つまり、我々を啓蒙し、計画に同意させる必要があるのです。どうも最近、「お説教」みたいな記事が増えたなあ、とは思ってました。

生物多様性は、ある生物が生息域の環境を変えることで多くの他種の生物に影響を与える「生態系エンジニア」においても中心的な役割を果たしている。生物界では1つの種の絶滅が連鎖的な影響を引き起こし、生態系全体を脅かすことが少なくない。

情報BOX:生物多様性が急激に減少、人類は何を失ったのか ロイター

侵入生物種

そして、「意識高き科学者」のいう侵入生物とは・・

五〇〇万年前から七〇〇万年前、私たちの先祖が類人猿から分かれ、類人猿の子孫がボノボとチン パンジーに進化していった。私たちの祖先から続く子孫にはさまざまな種があった。人々は、こうした豊富な系統を、原始的なものから複雑なものへと一直線に並べることで単純化している。だが、線形な思考は事実を歪める。過去数百万年におけるほとんどの時点で、人間に似た複数の種が同時に繁栄し、たくさんに枝分かれした系統樹をなしていた。一本を除いてそれらすべての枝が行き止まりを迎え、私たちが唯一の生き残りとなったのだ。

これらの種の最古のもの、すなわちアウストラロピテクスとその祖先は、素人の目には類人猿と似 て見える。私たち人類の属するヒト属(ホモ属)は、約二八〇万年前に誕生した。ホモ・エレクトゥスなどこれらの初期人類の一部はアフリカを離れ、その後、ヨーロッパとアジア南西部ではネアンデルタール人が、インドネシアでは「ホビット」とよばれるホモ・フローレシエンシスが、アフリカ以 外の土地で進化した。だが、私たちホモ・サピエンスは、最古の祖先と同じくアフリカが起源である。アフリカ以外の世界中の土地において私たちは、カリフォルニアやヨーロッパへ侵入するアルゼンチンアリと同じ侵入生物種なのだ。

『人はなぜ憎しみ合うのか 群れの生物学』 マーク・ W・ モフェット

我々だった、という衝撃の事実はすでにお伝え済みでしたね。

「現存する地域固有の生物種は何十万年,何千万年という長きにわたる進化の賜であり,生物の歴史の遺産とも言うべきものである。人類はそれに対して畏敬の念(reverence)を払い,それを守る義務がある。」

皆様は、「意識高き科学者」の意向に同意されますでしょうか?

計画の礎

もちろん、それは自由です。でも、計画に同意しない人にとっては、地球はちょっと住みにくい場所になっていくのは、間違いなさそうです。

「人類最後の日」までの残り時間を象徴的に示す2025年の「終末時計」についてアメリカの科学雑誌は、これまでで最も短い「残り89秒」と発表しました。核兵器使用のリスクや気候変動の問題などを要因としてあげ、時計の針を戻すには国際社会の団結が必要だと訴えています。

終末時計「残り89秒」過去最短に 去年より1秒進む NHK

なぜなら、終末がどんどん近づいてくるからです。一方、

 イースター島は、最も近いポリネシアの有人島から東へ2千キロの絶海の孤島。大昔にポリネシア人が住み着いたとされ、約1千体の巨大モアイ像がつくられた。かつて1万5千人以上の住人がいたとされ、大量の木材や人を必要とするモアイ像の建造を競い合うことなどによって資源不足や争いが起き、17世紀に文明崩壊に至ったとの説が有名だ。資源の過剰消費に対する教訓的な話として取り上げられてきた。

モアイ像のイースター島、DNA分析で通説覆す 文明崩壊なかった? 朝日新聞

そんなものは、茶番だと考える人たちもいます。私に言わせれば、「イースター島の文明は、文明が崩壊するぞという、宣伝のために崩壊した」と言うことになりますかね。

ですが、文明は崩壊よりも、その起源に注目した方がいいのではないか、と思います。そんな中、つい先ほど、こんな記事を見つけました。

実際のところ、電話を発明した人はいない—少なくとも、人間が発明したのではない。

「電話を発明した人間」は存在しない!?…「歴史学者」が“孤高の天才”を作り出したとする説の「驚き」の根拠とは 現代ビジネス

な、なんと! やはり!・・・いえいえ、すみません。これは、あからさまな切り取りで、記事を読んでもらえれば分かりますが、文明は、宇宙人が創ったとか書いてあるわけではないです 笑。

偉大な発明には偉大な発明家が存在するはずだ、孤高の天才が無口な自然から深い秘密を探り出したに違いない、という先入観はフィクションであり、おもに愛国心の強い歴史学者がその維持に努めてきた。私たちが離ればなれでも互いに会話できるようになったのは、一人の人間による功績ではなく、個人を超越したプロセスのおかげだ。

それは「誰か一人の人間」が生み出したのではなく、みんなが積み重ねた結果なんだよ、という極めて常識的な内容です。

現代になってようやく、私たちは何が人間を独特で特別なものにしているのかを理解した。人間は累積的な文化を有する唯一の動物なのだ。人類の特殊性を探す数千年におよぶ探究の旅は、数年前にようやく幕を閉じた。

なぜ人間は「独特」で「特別」な存在なのか?…「イモを洗い始めたサル」との間に存在する、ある“決定的”な文化の違い 現代ビジネス

なるほど! そっか、そうだよなあ。それは、私たち人間がもつ唯一の能力で、先人たちが長い間、ずっと努力を積み重ねてきた結果なんだ。素晴らしい、感動的だ・・・・! って、なるかあ!

前回書いたけど、じゃあ、495万年から前の人類は一体、何をやってたんすか? 彼らは、我々と違って、鼻たれ小僧の怠惰なおさぼりさんだったんですかね?

マルハナバチは、独力で学ぶには複雑過ぎる新しい行動を他の個体に教えることができることを示した論文が、Natureに掲載される。今回の研究では、パズルを解くと報酬(甘いショ糖液)をもらえることを学んだマルハナバチが、他のマルハナバチを訓練して、このパズルを解く課題を成し遂げられるようにしたことが観察された。この知見は、マルハナバチが、これまでヒトだけができると考えられてきた複雑度の高い行動の一部を社会的学習によって習得できることを示す証拠となった。

動物行動学:マルハナバチは群れの仲間から学んで複雑なパズルを解く nature ASIA

それに「人間だけが特別」ってのが、そもそも大きな勘違いなんじゃないの? 全然、幕閉じてないんですけど・・・。でも結果として、文明を持っているのは、私たちだけ、それは間違いありません。それはなぜなのか。

人類の重要な特性の1つに、文化を累積する能力、すなわち学習した行動を世代から世代へと伝えていく能力がある。理論的研究では、文化の発達には集団のサイズが重要な要因であり、集団が小さ過ぎると情報は徐々に失われ、集団が十分に大きいと情報は次第に増えていくと考えられている。M Derexたちは、任意参加の被験者集団に実験としてコンピューターゲームをさせることにより、こうした予想を裏付ける証拠を見いだしている。ある過程を繰り返す際に、小集団では複雑な作業を完遂したり単純作業を改善したりする能力を維持できないが、より大きな集団では、どちらのタイプの作業も時とともに改善されることがあるのが示された。

進化:集団のサイズは文化的遺産に影響する NATURE ASIA

その答えは、「大集団」だったと言う訳です。そっか、大集団を維持する能力が人類の発展を支えてきたのかあ、集団ってやっぱ素晴らしいんだな・・・一周回って戻ってしまいましたが、その大集団は私たちが望んだものではなく、創らされ維持させられて来たということは、このシリーズで書いた来た主テーマとなります。

それぞ、世界一集団化計画!

新世界秩序(しんせかいちつじょ、英: New World Order、略称:NWO)とは、国際政治学の用語としては、ポスト冷戦体制の国際秩序を指す。また陰謀論として、将来的に現在の主権独立国家体制を取り替えるとされている、世界政府のパワーエリートをトップとする、地球レベルでの政治・経済・金融・社会政策の統一、究極的には末端の個人レベルでの思想や行動の統制・統御を目的とする管理社会の実現を指すものとしても使われる。

「新世界秩序」 ウィキペディア

て、言うかさ。これってすでに目に前にある単なる事実じゃないですか? 世界政府ってすでにWHOとか国連とかあるし、地球レベルでの政治・経済・金融・社会政策の統一って、単に、戦後世界じゃないですか。

なんで、私たちはすでに目の前にあるものを「隠されている」と感じ、陰謀だと騒いでいた(る)んでしょうね・・。あら、不思議。ちなみに陰謀とは「ひそかにたくらむ悪いはかりごと」らしいですよ・・・。

長いなあ、このシリーズ。でも、まだ終わらないなあ。では、次回以降で「生物多様性戦略」における世界統一の意味と原動力について、深堀していきたいと思います。

最後に今回の記事にぴったりの動画を見つけましたので、ご紹介です。記事投稿時点でまだ見てませんけど、この画だけで十分だあ~!