日経平均株価が軟調な展開を余儀なくされていますね。当ブログでは、予てより、6~7月に22,000円程度を目指すと予想してきました。また、その前に4月には21,000円を目指すとも。しかし、今日は8月2日、見事に2連敗となってしまったわけです・・。
でも、待ってください。実は、当ブログの予測は結構当たっているんです。的中率、というよりも、半年~1年前には、誰も思いもよらなかったことを記事にして、実際それが現実になってきています。
本題に入る前に
さて、当ブログに繰り返しお越しいただいている方には、もういいよ、という内容かと思うのですが、初めて来られた方に少々宣伝させていただきたいと思います。
当ブログの予測の何が当たったかです。
①ダウはバブル化する
昨年の5月、私はこう書きました。「米株バブルは避けざれざる運命」だと。ここから、夏場にかけて、著名投資家、アナリストの皆さんは一斉に「米株は暴落する」と言っていました。一年経過した結果は、ご存知の通りです。
②FRBは今年利上げを加速、イエレンは豹変したと言われる
昨年11月12日の記事です。これはなかなか驚きの予測ではないでしょうか。FRBの政策だけでなく、それに対する皆さんの反応も当ててます。
③通貨安競争は終わりを告げ、各国中央銀行はFRBを追うことになる
この記事は今年の物ですが、去年の8月13日に今の世界各国中央銀行の現状を予測しました。
④米株はトランプ相場とは関係なく、更に上昇を続ける
これは今年3月の記事です。ダウは本日、22,000ドルに迫ってます。すごい・・。
どうでしょう。結構当たっているでしょう?
ドル円について
さて、こいつの話はそれなりに聞く価値があるな、と思っていただけた、という気持ちでお話を進めたいと思います。
当ブログが日経平均株価の予測と同時に外したのが、ドル円の予測です。私の予定では、とうに120円を越えているはずだった。でも、今、110円程度ですね。これはなぜなんでしょうか。理由としてしっくりくるのは、やはり政治です。
先月の後半、IMMの投機筋のポジションによると、ヘッジファンドは大掛かりな円売りに動いていました。にも関わらず、ドル円は114円程度までしか上昇しませんでした。その分かり安い解説がこれです。
トランプ政権下の政治情勢が招いたドル反落、最高値続く米株と好対照
トランプ陣営とロシアとの関連に対する捜査がトランプ氏の金融取引にも拡大されたと報じられた7月20日、ドルは直ちに11カ月ぶりの安値に沈んだ
~ ブルームバーグ ~
トランプさんは半年前にこう言いました。「ドルが高いのは、俺が信頼されているからだ」と。私は初め、これを聞いたとき、そんなはずないだろ!っと思わず突っ込みました。でも、振り返れば、確かにそうなっています。
当ブログでは、昨今の米株高は、債券から株への資金移動の世界的な流れ、所謂グレートローテーションが主因であり、トランプさんは関係ない! と豪語してきました。この記事を読んでも、それは正しかったのだと言っていいでしょう。でも、為替はそうじゃなかった。ドル高には、確かに米国政治の信頼が必要なようです。
日経平均株価だけトランプ相場
そんなドル円に一番敏感なのが、我らが日経平均株価です。彼は、ドル円が上昇しないとなかなかお尻が重い。そして、ドル円はトランプ政治の影響が色濃い、つまり、妙なことに日経平均株価だけが世界の市場で唯一のトランプ相場なのです。
確実に下落幅が限定され始めた日経平均
さて、本日の主役の日経平均ですが、上がりこそしないものの、全く下落幅が限られたものになって来ていることも、はっきりしていると思います。これも読み筋です。昨年の夏以降、NYダウがこのような変化を見せ、非常に変な動きで、ダウは暴騰するしかないと予測しました。
そして、日経平均も同じようになってきているので、いずれ同じ動きになると。昨年の限られた一時期を除いて、NYダウはまるで高揚感の無い中、ずるずるずると上がっていきました。比べて225は下がりこそしないものの、ずるずる騰がることもありません。非常に狭い中を漂っている、という印象です。この理由になっているのが、円高です。
つまり、ダウに比べて225は、円高がずるずる騰がることを抑制していると考えられます。さて、そんな円高が収まり、円安に動いたとするとどうでしょう。その先はやはり暴騰という予測しかありません。225は暴落ではなく、暴騰リスクを抱えた状態と当ブログでは引き続き予想します。時期はもう言いません(笑)。
ずるずる騰がる理由
では、昨今の高揚感のない、ずるずる騰がる理由とはなんでしょうか。それは何度も書いている通り、グレート・ローテーション、株の半債権化です。債券から流れたあまりある資金が、行き場をなくし株に集まっているのです。つまり、投資家は「仕方なく株を買っている」のです。ですから、地政学リスクが高まろうと、米大統領が危機に陥ろうと、株はただずるずる、ずるずる上昇を続けるしかないのです。
FRBが、引き締めに積極的になるのも当然のことなのです。