2020年のアメリカ大統領選挙は、支持率など一切関係なく、力の強いものが勝つ、「トランプを支持する勢力の方が強いからトランプが勝つ」それだけだと私は言明してきました。ここ最近のニュースを見ていますと、その正しさが証明される時が近いように思えます。
強いものが勝つのではなく、勝った者が強いのだ
フランツ・ベッケンバウアー
いつかも書きましたが、現在の民主主義は、「強い者が勝つ」のです。今のところは、まだ、そうです。
米国防総省が反乱
ここ最近、驚きのニュースが増えているのですが、これはまさに衝撃と言っていいでしょう。
ジョー・バイデン(Joe Biden)次期米大統領の政権移行チームは、国防総省が突然、情報共有のためのブリーフィングを中止したことを明らかにした。
政権移行チームを統括するヨハネス・エーブラハム(Yohannes Abraham)氏は、国防総省からの協力はこれまでも限定的なもので、「今週、突然中止されたと知って懸念している」と述べた。
米国防総省、情報共有を突然中止 バイデン氏政権移行チーム AFP
私はトランプ政権の本質とは米国、強いては、世界の支配層による軍事戦略である、と書いてきました。私が「保守的なグループ」と呼ぶ、AIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)を頭とした米共和党を中心とする政治勢力は、2016年、トランプを大統領に選びました。
そして、2020年、彼らはバイデンを大統領に選ぶことを拒んだようです。
大統領選を潰す
「保守的なグループ」がその気になれば、大統領選挙を潰すことすら出来る、私はそのように書きました。しかし、彼らの戦略は常に私の予想を超えてくるのです。
イギリスの新聞インディペンデントによりますと、フリン氏は米ニュースメディアのニュースマックスとのインタビューで、「トランプ氏が望めば、軍事的な手段・権限を行使して全米各州に軍隊を配備し、各州で再選挙を開催できる」と述べています。
また、「このような決定の実施は決して目新しいことではなく、我々はこれまでに64回もの戒厳令を経験している」と語りました。
そして、「トランプ氏は、直ちに投票機材の押収令を出すべきだ」としています。
米で、再選挙のための戒厳令・軍隊の全国配備が提案 ParsTodAy
この手のニュースが、「保守的なグループ」御用達のメディアから連日伝えられていたのは知っていましたが、「ParsToday」は日本語で読める唯一と言ってもいい「反米、反イスラエルメディア」であり、彼らがこれを取り上げている意味は大きいでしょう。
「大統領選」を潰す、彼らはそれを終わった後にやると言うのです。これは私の発想には、丸っきりありませんでした。
やるなら普通前だろ・・
普通ってなんだよ、という話ですが、彼らはやはり、私の想像を超えてきました。これは、やはり「おとり捜査」ですね。それをやるなら、確かに「後」が正解なのです。
「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」
彼らはなぜ、そんな暴挙を執り行うことが出来るのでしょうか。アメリカ共和党は、ルールを支配していると以前の記事で書きました。
ルール支配の源泉、その根拠を見事に表す名台詞が、日本の超有名漫画にありますね。
「お前の物は俺の物。俺の物は俺の物」
ジャイアンのルールを正当化しているのは「暴力」です。それを「正義だ」などと言う人が、果たして一人でもいるでしょうか?
分裂する支配層
ペンタゴン(米国防総省)は、トランプ派(多数派)と民主党派(少数派)に分裂しているようです。現在、米軍(ペンタゴン)の主流派はトランプが掌握しています。
トランプの敵の正体。ディープ・ステート黒幕説の本当と嘘と中国の影=吉田繁治 Money VOICE
現在、世界の支配層は分裂抗争に陥っている可能性が極めて高いです。その一派が、イスラエルのネタニヤフ政権、米トランプ政権、英ジョンソン政権による「保守的なグループ」で、彼らの力の源泉は、正に「暴力」です。
対する米民主党、EUを中心とする勢力は「エリート」、彼らはメディア、すなわち「情報」支配が最大の権力です。
そして、「保守的なグループ」の後ろには、ロスチャイルドの「ロンドン家」が、「エリート」のバックには、「パリ家」が存在している可能性が高いと私は考えています。
どちらが正義か?などと言う問いは無意味であり、その着想は、今すぐ捨て去るべきと私は考えます。
日本人は今すぐ目覚めよ
元々日本では「保守的なグループ」の影響力が強く、このままトランプが勝てば、彼は「正義の男」、「英雄」と祭り上げられるでしょう。その兆候が既に出ています。
しかし、日本国民がそれに乗じることは、非常に危険です。
日本人は、プロパガンダに抵抗力が全くない様を晒していますが、このまま目覚めることが出来ないと、ずっと書いて来たことですが、米国支配層の当初からの目論見通り、確実に米国の先兵にされます。
今回のアーミテージレポートは2000年、07年、12年、18年に続く5回目となった。その内容は世界的なコロナ禍と相まって経済危機が進行し、朝鮮半島やアジア圏で米国が主導してきた軍事的・経済的な覇権が崩れていくなか、日本を米国の先兵として前面に押し出していく方向が色濃くあらわれている。
さらなる日米軍事連携強化を要求 CSISが「第5次アーミテージ・ナイレポート」で対日政策提言 長周新聞
日本人の正義が米軍にある? そんな馬鹿な話があるわけないでしょう。彼らは、私たちの先祖に一体何をしたのですか?
日本人の正義は、日本人にしかないのです。
私たちは今こそ、その当たり前を思い出す時です。
他の「ディープ・ステート」論者と言うことが全然違うでしょう? 彼らと私を一緒にしてはいけません。