こう言っては何ですが、国際政治の情勢が2020年の大統領選前辺りに私が頭にイメージしていた世界とほぼリンクしてきました。つまり、ほぼ読み通りの展開になってきた、ということです。

唯一違うことと言えば、米国の大統領がトランプではないことですが、このことは、とってもいいことです。

2022年の「現実」

合意なき離脱の可能性が再び高まる

2020年の私の大外しのもう一つが、これでした。

「合意なき離脱は、100%起こる」

英首相官邸は8日、欧州連合(EU)離脱担当相にジェーコブ・リースモグ氏を充てる閣僚人事を発表した。ジョンソン首相が官邸でのパーティー疑惑で強い批判にさらされる中、内閣改造で政権の立て直しを図る狙いがある。
 リースモグ氏は首相とともに強硬離脱派の代表格として知られてきた。

英首相、内閣改造で立て直し EU離脱相にリースモグ氏 jiji.com

私が知る限り、この男は最強硬派です。こいつが、所謂「パーティゲート事件」を経て、EU離脱相に任命されたという事実は衝撃、と言って決して大げさではないでしょう。

ロケットマン作戦の復活

そして、2017年以降に散々書いて来たこれなのですが、見事に復活を果たしていますね。

バイデン米政権は11日公表のインド太平洋戦略で、北朝鮮の核・ミサイル開発に対処するため日米韓3カ国の連携と、日本や韓国への「核の傘」提供を軸とする拡大抑止力を強化する方針を明らかにした。

米、日韓の「核の傘」強化 KYODO

これなんか、それそのものです。

たんなる悪夢だと思われるだろうか。そうではない。すでに何十年も前から、「全自衛隊基地の米軍共同使用」と「日本の陸上基地への核ミサイルの配備」は、アメリカの軍産複合体が具体的な目標としてきた現実なのだ。

なぜ日本は、アメリカによる「核ミサイル配備」を拒否できないのか 現代ビジネス

つまり、金正恩がミサイルを発射したり、日本が韓国と喧嘩させられたりすることは、すべて軍事作戦であるということなのです。

2018年6月19日投稿

2018年時と違うのは、主体がアメリカからイギリスに移ったことです。

英国とアルゼンチンが領有権を争った英領フォークランド(アルゼンチン名マルビナス)諸島をめぐり、中国がアルゼンチンの主張を支持したことに英国が猛反発している。新疆ウイグル自治区の人権侵害や香港などで対立する英中間の新たな火種となっており、一段の関係悪化は避けられそうにない。

英中関係、悪化の一途 フォークランドが新たな火種に JIJI.com

米国内で「ロンドン」と「イスラエル」の対立が激しくなり、「ロンドン」は米国ごとイスラエルを弱体化せざるを得なくなり、その結果、イギリスが表舞台の前面に出てくるようになったのです。

恐らく「ロンドン」の「米国イスラエル沈没計画」は、思ったよりも早くなってしまったと思われます。彼らにちゃんと、誤算があるのですよ。

インフレ

そしてもう一つの現実化した重大事項と言えば、インフレです。

米国の消費者物価の上昇が加速している。1月は前年同月比7・5%上昇と約40年ぶりの高い伸びとなった。

英中関係、悪化の一途 フォークランドが新たな火種に JIJI.COM

これらが現在進行形で、国際政治に起きている最重要事項と言っていいと思います。ウクライナは、なぜかあんまり興味がわかないんですよね・・。こちらは他の方にお任せます。

え? 何か忘れてないかって? ああ、あれね。

コ・ロ・ナとワ・ク・チ・ンの件ね。これから、ちゃんと書きますよ。そして更にこれから、皆様に「国際政治の真実」をお教えいたします

「真実」の正体

と書いたらどうです? うさんくせ~って思うでしょ? それって実は、とっても重要な防衛反応なのです。先に結論から書くと、「真実」なんてもんは存在しません。

じゃあ、お前は何をしているのか? と問われたならば、推測を元に近い将来現実化する可能性が高いと私が判断した国際政治事項を書いているのです。国際政治分析というものは、本来はどれもそういうものだと思うのですが、今の世の中は「真実」が幅を利かせており、その虜になってしまった方も多く見受けられます。

まあ、仕方ないですね。「真実」を拡散しているのは、諜報機関でしょうから、プロ中のプロです。それに彼らは、真実を現実化する力を持っています。騙されて当然とも言えますが、しかし、そうならないために、私たちは「真実とはなにか」を知っておく必要があります。

さて、これは何の絵?と訪ねると、はじめて見た人はたいてい、左斜め後ろから見た若い女性の絵だと答えます。もちろん、正解。

第3回 見方を変えて、気持ちをラクに。 ☆発想の転換☆ BONITA

有名なこのトリックアートですが、この記事によると「若い女性」に見える人が多いみたいですね。

でも、この絵が表しているものはそれだけじゃないんです。その女性の姿が、同時にひとりのお婆さんの姿にも見える…ということには気付いたでしょうか?

さて「真実」が見えましたか? 

この絵をはじめて見て、何も言われずに、娘と老婆の両方に気付ける人って、そんなにはいません。

初めに「若い女性」に見えた人にとって「おばあさん」が真実で、おばあさんが先に見えた人にとっては「若い女性」が、真実なのです。これが「真実」の真実です。

はじめに見えたものだけにとらわれず、思考をストップさせなかった人だけが、この絵のもうひとつの姿に気付けるわけです。

「真実」に気づいたときの興奮は、ひとしおですよね。ですけれども、その高揚は「もうひとつの事実」を覆い隠してしまうのです。それは、

この絵は、本当に「若い女性」か「老婆」なのですか?

ということです。

この絵に関しては、見方は二つしか存在しないのかもしれませんが、現実世界に対してもそうでしょうか?

「自由」と「真実」の統治者

もちろん、そんなことはないとほとんどの人は答えるでしょう。しかし、実際、今、「公式」と「真実」しか見方を許されない状況が、出現しているように思えます。

新型コロナウイルス対策の規制などに抗議し、車で首都を封鎖しようとフランス国内各地を出発したデモ隊の一部が12日、当局の取り締まりをすり抜けてパリ中心部に到着、シャンゼリゼ通りの通行を一時混乱させたが、警察が催涙ガスを発射するなどして排除した。

カナダでのデモに触発され「自由の隊列」と名付けられたデモに参加した車両は9日以降、国内各地を出発した。政府が導入したワクチン接種を実質義務化する措置への抗議だけでなく、家計改善の要求など人々の参加の趣旨はさまざまとされる。

パリ中心部にも車列デモ 警察、催涙ガス発射し排除 産経新聞

これらはすでに庶民の手を離れているように私には見えます。デモを扇動するのは、「自由と真実の統治者」ではないでしょうか?

陰謀論=Qアノン

「Qアノン」をご存知ですよね。当ブログでは、Qアノンを明確に定義することが出来ます。それは「ロンドン派」のプロパガンダ組織です。「真実」を創作しているのは、彼らです。

トランプ氏がフェイスブックやツイッター、ユーチューブから排除されて1年、同氏独自のソーシャルメディア「トゥルース(真実)・ソーシャル」が登場する。トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)をはじめ、言論の自由を旗印に掲げるテクノロジー企業は、保守派曰く「自由な表現を抑圧してきた」シリコンバレーの門番たちに匹敵するほど規模を拡大できるのか、このアプリが重要な試金石になる。

TMTGは「トゥルース・ソーシャル」を通じて「魅力的で、検閲とは無縁の体験」を提供することを約束。ワクチン接種や2020年の大統領選挙の結果など、今日の米国におけるホットな争点に対する自分たちの意見が、主流のソーシャルメディアから排除されていると感じる層にアピールしようとしている。

アングル:トランプ氏独自SNS、結局は大手のアプリストア頼み ロイター

ほら、出ましたよ、ワ・ク・チ・ンの真実ですって。その目的は、彼らの主張する「人口削減」や「マイクロチップの挿入」である可能性は、頗る低い。なぜそう言えるのでしょうか? 簡単な話、それでは非常に非効率だからです。人口削減するのに、ワクチンを無理やり打つ必要はありません。

毒殺の最も簡単な方法は、飲み物に混入することであることは、誰もが知っていますね。それに本当に強制にしたいのだったら、最初から強副作用の毒ワクチンを撒く必要なくね? 戦略として破綻してますね。

だから、私は”奴ら”は、確かにそれをやっていますが、成功させようとはしてませんよと書いて来たのです。ただ、そんなことをするわけがよくわからなかったのですが、最近見えてきた気がします。

つまり、真実のために、(ロンドンは)それをやらせたのです。

この世界には「ディープ・ステート」(闇の国)というものがあり、まったくの自己利益のために国民をコントロールする「大きな政府」を築こうとしている民主党員によって運営されているという。

「知性のある人も簡単に洗脳される」ネット上で陰謀論を広める「Qアノン」が使う驚きの戦略 PRESIDENT ONLINE

SNSなどを覗いても、トランプを救世主だとする生粋の信者は日本では少ない印象ですが、信じられている世界観は、Qアノンが発っしている内容とほとんど一緒なんですよね。

「ディープ・ステートが~」「悪魔の共産主義者が~」「左翼の~」とかばっかり。右派とか左派って結局、さっきの「老婆」と「若い女性」と一緒なんでね。向こう側が用意した箱ですから、その発想はさっさと捨てた方がいいと私は思います。

見方は、右と左の二つしかありませんか? 

上とか下とか丸いとか四角いとか遅いとか早いとか、青いとか黄色いとか、辛いとか甘いとか、フワフワとかカリカリとか、他にも色々あるんじゃないですかね。

国際政治のホントが知りたいと思うのだったら、異なる見解を探す方がいいはずです。

そう言えば、冒頭に上げた国際政治の現実は、これらの陰謀論には一切でてこないですけど、何でですか?