世界保健機関(WHO)の公衆衛生専門家が、新型コロナウイルスによる世界的危機の終息をいつ、どのように宣言するかの話し合いを始めた。

コロナ世界的緊急事態の終息宣言、WHOが時期と方法巡る協議開始 ブルームバーグ

皆さん、パンデミックが「ある日突然終わる」と思いましたか? それを事前に知ることは、このブログ読者様の特典だったかもしれませんが、この「パンデミック」の目的って何だったと思います? 私はズバリ、インフレを過激に起こすことだったと思います。

なぜインフレになった?

2年前、いったい誰が「インフレが最大の経済政策上の関心事になる」と予想したであろうか。しかし、いまやアメリカは40年ぶりのインフレ率であり、欧州も同様だ。

日本では物価もインフレもさほど重要ではない なぜ異次元緩和までしてインフレを起こすのか 東洋経済オンライン

前回も取り上げましたが、慶應義塾大学大学院准教授で「経済学者」の小幡績さんによれば、インフレになることは誰にも予想できなかったことなんだそうです。まあ、私と読者様は、小幡氏からめちゃくちゃ褒められていることになりますね。

それは「慧眼」だと彼は言います。しかし、私は全くそうは思いません。なぜなら、インフレになることは誰にでも予想できることだったからです。

もちろん、普段そんなことを考えたこともなかったという人も多いでしょう。しかし興味を持ってみていれば、それは誰にでも理解出来ることなのです。

もし、無利子で幾らでもお金が借りられて「気が向いたら返してね」っていう、とっても優しい銀行が街中にあったらどうなると思います?

はい、もう答えは出ましたが、少し惰性でお付き合いください。

実際に元からそんな銀行が街中ではなく「中央に」ありましたよね。彼らの特別な優しさは、専門用語で「キンユウセイサク」って呼ばれています。

少なくとも、今の日本の現状においては、物価もインフレも重要な政策イシューではない。にもかかわらず、最大のエネルギーと限界を超えたリスクを賭けて、いわば国を賭けて異次元緩和を行い、インフレを起こそうとしている。これは、日本の金融政策の歴史上、最大の誤りだと思っている。

この無上の愛こそが、インフレの最大の原因です。

でも、金融政策は以前からずっとやっていたはずのに、なんで急にインフレになったの?っていうのは、いい疑問です。

最近になってもっと優しい人たちが、たくさん表れてですね、本当はインフレになっているのに、いやまだだ、まだ大丈夫だと甘~い言葉を耳元でささやいてくれたんですね。

そして「ステルス値上げ」や「携帯料金の値下げ」などによって、インフレが表の指標に出てこないように調整されてきたのです。別に急にインフレになったわけではありません。この時はまだGoサインが出ていなかったというわけです。

そして、2020年にパンデミックが勃発、さらに優しい政策が行われました。まさに「無利子でいくらでもお金が借りれて、気が向いたら返せばいい夢の銀行」が街中へ出現したのです。これで一部の人は働かなくてもお金がもらえるようになって、紙幣の価値がなくなりましたとさ。こんな分かり安い話があるでしょうか・・。

原油とか小麦の需給の問題で、インフレになるわけではないです。

ところが、9日にUAEの駐米大使が増産支持を表明すると、原油は急反落して1日として約2年ぶりの下げを記録した。

焦点:原油急落させたUAE声明、存在感誇示の裏に対米不信も ロイター

こう言うのは、単なる投機です。知り合いのおばちゃんが「遠い国の戦争でこんなに影響があるんだね~値上げ困るね~」って言って来たけど、全然関係ないんですね。

あったとしても、それこそ「一時的」じゃないですかね。

例えば、WTIの5年MAかい離率は、1990年以降で見る限り2008年6月にプラスかい離率の最高を記録したが、足元ではそれに急接近する動きとなっている(図表4参照)。ちなみに、2008年7月、WTIは150米ドル目前で上昇一巡となると、その後ほんの数ヶ月で30米ドル台まで大暴落に向かうところとなった。

(中略)

さらに言えば、CRB指数の5年MAかい離率は、最近にかけて2008年6月の記録を上回る動きとなってきた(図表5参照)。2008年6月は、上述のように原油相場などが急騰から暴落へ大転換に向かう直前のタイミングだった。その意味では、足元は原油相場だけでなく資源、穀物相場全般が、記録的な「上がり過ぎ」により、いつその反動から急落に転じてもおかしくない状況にあるのではないか。

「異常値」続出の原油相場などで強まる「上がり過ぎ」懸念 マネクリ

原油と小麦が暴落しても(そうなると思います)、インフレは収まりません。さっきも書いたけど、基本的に関係ないんで。

特別な優しさは続く

さて時の為政者は現金を配るなど、私たちに特別の優しさを見せてくれましたが、これをまだまだ続けてくれるそうですよ。

ドイツのショルツ首相は27日、独連邦議会で演説し、国防費を国内総生産(GDP)比で2%以上へと大幅に引き上げる方針を表明した。ロシアがウクライナに侵攻し、欧州の安全保障が揺らいでいることに対する処置だ。2022年予算から1000億ユーロ(約13兆円)を連邦軍のための投資資金として確保する考えをあわせて示した。

ドイツ、国防費をGDP比2%超へ ロシア侵攻で方針転換 日経新聞

悪魔のロシアから国民を守るため、ですって。騎士ですか!? 西側の政治家たちは、なんてカッコいいんでしょう❣

第2次大戦の災禍を経て、平和主義が根強いドイツでの大きな方向転換となる。

このままでは「第3次世界大戦」になる、とか叫ばれてますからね。そりゃ、緊急事態ですよ!

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ってここまで書いてて気づいちゃったんですけど、これってやっぱり、優しい銀行さんの借金踏み倒し計画だよね、絶対。

インフレの抑え方

詐欺には気づいちゃったものの、もう起きてしまったことはどうにもなりません。では、この起きてしまったインフレを抑えるにはどうしたらいいのでしょう。

利上げ? それは最悪です。

何度も書いてきてますけど、答えはこれなんです。

この「新しい資本主義」という言葉を聞くたび、私は、JPモルガン勤務時代に部下の外国人たちが「日本は世界最大の社会主義国家だ」と言い残して帰国していったことを思い出す。それが彼らが数年間、日本で働き生活したうえでの実感だったのだ。

「日本人はみんな貧乏になる」岸田政権の”新しい社会主義”ではだれも幸せになれないワケ PRESIDENT ONLINE

そうですよ、社会主義です。これ書くとね、レッテル貼られるんですよ。だから一応書いておきますけど、私は社会主義が資本主義より本質的に優れていると主張するわけではありません

そんなことは、私のような小物には分かりません。

ただ、今は社会主義をやるべきなんですよ。資本主義のやりすぎが問題になっているんですから、それを止めて逆の方向に舵を切るのは、当たり前の話なんです。

別に世界の富が致命的に失われたわけではないのですから、分配が正常に機能すればインフレは自然と収まります。もちろん、金融緩和と財政出動は止めるのが大前提です。

私は、この長期低迷を乗り越えるためには「新しい資本主義」の構築ではなく、「社会主義的な経済運営」をやめ「真の資本主義国家」を作るのが重要だと思う。

事故多発の峠を車で走る家族に「危ないから、スピードを出してさっさと通り過ぎた方がいい」って言う馬鹿います? この藤巻ってわからんちんの言っているのは、そう言うことです。

同じように「日本は世界で最も成功した社会主義の国」と揶揄やゆされることがある。護送船団方式や強固な官僚制、国民皆保険制度などとともに、高度成長を成し遂げた成功体験までもある。長期低迷が続く今でも欧米に比べれば日本の格差は小さく、競争より結果平等の横並び意識も強い。

日本はずっと資本主義の弊害と戦ってきたんです。それは政府だけではなく国民もそうしてきたはずで、日本人全員が誇るべきことなんです。

なぜ日本の景気はいつまでも良くならないのか。モルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)元日本代表の藤巻健史さんは「岸田政権の『新しい資本主義』では日本人は貧乏になるだけだ。格差是正や分配よりもやるべきことがある」という――。

そんなの、ありません。今必要なのは、社会主義だということです。

え? 社会主義は悪魔の思想なんじゃないかって? もう、わかるでしょう。それを言っているのが誰かってことが、はっきりと。

借金踏み倒し計画の立案者ですよ。社会主義が、そいつらにとって邪魔だというだけの話ですよ。