2021年、米大統領選でトランプが蹴落とされ、「コロナ圧政」に反対する勢力の力は弱まり、コロナテロは強化されるはずでした。
しかし、実際そうはなっていません。
これではまるで私が書いたように、コロナテロは、大統領選挙でトランプを倒すことだけが目的だったかのようです。
首謀者が弱音を吐く
「コロナ圧政」を世界的に最も強く推したのは、EUです。その「ボス」がとうとう、弱音を吐きました。
ドイツのメルケル首相は11日、新型コロナウイルス感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)を3月7日まで延長することで州首相らと合意したことを受け、国民にいま少しの忍耐を求めた。そのうえで、規制は必要な期限を1日も超えることはないと言明した。
メルケル独首相、コロナ封鎖は必要以上に実施しないと言明 ロイター
あのメルケル氏が、とうとう「本当のこと」を話しましたね。これは非常に大きなことです。私は最初から書いて来たことですが、「ロックダウン」をやる唯一絶対の必要条件は「期限を設定すること」なのです。
断食がいつまでやるかを決めることは、絶対に必要なのです。その当たり前を、彼女はこの段になって、やっと認めたのです。
メルケル首相は、封鎖は第二次大戦後のドイツにおいて最も深刻な自由の制限であり、多くの国民が孤独で、金銭や将来について不安を抱いていると認め、「民主国家として、われわれには規制を必要より1日でも多く実施しないという責務がある」と述べた。
そして、とうとう彼女は、辞任が迫る最後だからでしょうか、こう懺悔したのです。この変わり様、いったいなんですか?
なぜそうなったのか、答えは簡単で、彼らは負けてきたからです。誰に? 抵抗勢力たちにです。
EU外交安全保障上級代表として4年ぶりにロシアを訪問した欧州委員会のボレル副委員長は、EU未承認のロシアのコロナワクチンに祝いの言葉を述べる一方、同国のラブロフ外相からEUは「信頼できない」と言われても黙ったままだった。この問題があった後で外交官の2人はブルームバーグに対し、一部のEU加盟国はフォンデアライエン氏に対する信頼を失っており、回復は容易でないだろうと語った。
欧州委員長に一部加盟国は信頼失う、失敗続きのEUに内部から怒り ブルームバーグ
「信頼できない」は強烈ですね・・。私もラグロフと同じですけどね。
EU内では最も強力な政治指導者であるメルケル独首相が9月で退任し、フランスのマクロン大統領は2022年の選挙に向かう中で極右の台頭に脅かされている。コロナ以前の通常の状態に回帰できる時期が見通せず、景気回復は順調にはいかない様子で、EUにはこれ以上失敗を重ねる余裕はない。
そして、「コロナテロ」の最大の弱点は、与党に圧倒的に不利な点です。彼らはそれを最大限利用し、トランプを倒したわけですが、これ以上継続すれば、今度は敵に格好の攻撃材料を与えるわけです。
つまり、コロナの最大の目的を果たすには、支配層たちが一枚岩である必要があったのですが、愚かなことに、彼らは本当の喧嘩を始めてしまったのです。
ネタニヤフはトランプを捨て、ワクチンを愛す
しかし、その「目的」を早々に達成した国があります。
イスラエルのエデルスタイン保健相は10日、新型コロナウイルス免疫証明システム「グリーン・パス」を導入し、免疫保持者にホテルやジム、レジャー施設などの利用を可能にする計画を発表した。23日から施行する。
イスラエル、コロナ免疫証明制度導入へ レジャー施設利用可能に ロイター
世界の陰謀論者たちが声高に叫んでいた世界が、とうとう現実の物になりましたね。さきがけは最先端の国、イスラエルでした。しかし、この事実は、私の説で考えると、少々矛盾を孕んでいるようです。
イスラエルの現政権は、EUの敵対勢力であるはずです。
それを一番分かり安く伝えてきたのはトランプであり、そのプロパガンダ機関である「Qアノン」でした。そして、トランプとネタニヤフは相思相愛だったのです。
しかし、ネタニヤフは、今、非常に危うい状況に置かれています。
ファイザーとの合意と、極めて迅速かつ効率的なワクチン接種体制の確立は、ネタニヤフ首相の政治力を強化することになる。イスラエルは3月末に総選挙を控えており、同首相は再選を目指している。
ワクチン先進国イスラエルの実情 日経ビジネス
大統領選で、用心棒のトランプ政権を失った彼らは、必死に媚を売るしかないというのが、実情でしょう。
イスラエルのネタニヤフ首相は12日、公式ツイッターなどの最も目立つ場所に掲載されていたトランプ米大統領と一緒の写真を削除し、代わりに自身が新型コロナウイルスのワクチン注射を受ける写真を掲載した。盟友のトランプ氏が支持者の議会乱入で弾劾の危機に直面する中、距離を置こうとしている可能性がある。
イスラエル首相、トランプ氏と距離? ツイッターの写真消す jiji.com
ネタニヤフはトランプを諦め、替わりにワクチンを愛することに、自らの生きる道を見出した、ということでしょうか。
米国の内戦は続く
「トランプ氏は裏切り者を絶対に許さない。チェイニー氏の選挙区ワイオミング州全区の2022年の予備選は血で血を洗う戦いになるだろう」
事実、下院での弾劾訴追決議案可決直後、長男のドナルド・ジュニア氏は、トランプ派のマット・ゲイツ下院議員(フロリダ州選出)とともにワイオミング州入りし、チェイニー批判の集会を開いている。
トランプ対チェイニー、米国で内戦勃発 JBPRESS
これはイスラエルが内戦に陥っていることを如実に表しています。リズ・チェイニーは、ジョージ・W・ブッシュ政権時の副大統領だった、ディック・チェイニーの娘です。
さらにチェイニー氏に背後にはブッシュ政権を支えてきた共和党保守本流エスタブリッシュメントが控えている。
チェイニー氏は、シカゴ大学法科大学院を出て国務省入り。ブッシュ政権では国務次官補(中近東担当)を歴任した。
「ロナルド・レーガン信奉者」を自認、父親譲りのネオコン(新保守主義者)だ。
当時、AIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題員会)とJINSA(国家安全保障問題ユダヤ研究所)は一枚岩でした。だからこそ、彼らは「911」という巨大な陰謀を成功させました。しかし、今回は、彼らも愚かな喧嘩を始めたのです。つまり「保守的なグループ」は、分裂したのです。
私がトランプの勝利を信じて疑わなかったのは、イスラエルの内戦の深刻さを見逃していたことが理由です。
では、この内戦の結果は、どうなるのか。
「『内戦』での勝者は本選挙で民主党を破らねば意味がない。トランプ氏やその傀儡が仕切る中間選挙で共和党は本当に勝てるのか」
「本選挙で勝つには中産階級層、特に都市近郊住民の女性票を取らねば勝てない。共和党はそういうリーダーを選ばねばならない」
「トランプ氏がトランピニズムとカネとで2022年、2024年まで党内での人気度と影響力を保てるかどうか。2022年には76歳。2024年には78歳だ」
「SNSという発信手段を奪われたトランプ氏は、メディアからは次第に遠い存在になるのは間違いない」
答えは明らかです。私は、彼らの破滅を予言します。
つまり「イルミナティ」の時代は、終わった。
フォーティンブラス
これは、この死体の山、ひどい、屠殺場だ。おお、高慢な死神よ、おまえの呪われた部屋でどんな饗宴をやろうとするのか、このように沢山の王族たちを一撃のもとに打ち殺してしまうとは。
大使
ひどい光景だ。
『ハムレット』 第5幕 第二場 その3 城の大広間
イングランドのことは遅すぎた。