現代の騒動を的確に表す夏目漱石の名台詞
前回、夏目漱石の『こころ』を取り上げさせていただきましたが、その中での「先生」の名台詞が現代の騒動を見事に表している気がしたので、書いてみたいと思いました。
夏目漱石の『こころ』とともに日本人に一番読まれているらしいこちらの作品を取り上げてみました。
まず題名の「人間失格」という言葉が強烈ですよね。なにが「人間失格」なのだろうと、そのことにまず興味を持ちます。どれだけひどいことを主人公がしてしまったのか、それともほかの登場人物の行いなのか。誰もが、おどろおどろしいイメージを持ちながら読み進めると思います。
読んでいくうちに、一人称で、手記と言う形で書かれているため、おそらく、やはり主人公が人間失格なことをしてしまうのだろうと分かりはじめます。いったい、主人公の葉蔵ははどんな恐ろしい、悪いことをしてしまうのか・・・。
世界文学の最高峰と言われるこちらの作品を取り上げてみたいと思います。
私もこの評価に全く異論はありません。同じくその一つと言われるシェークスピアは印象派の絵画のように人間のど真ん中を描き出すイメージですが、こちらはあらゆる多面的な要素を含み、なおかつドストエフスキー自身の思想もはらんで複雑な構造体と化しています。
ですので、テーマは何かと一言で説明することは難しいでしょうし、私もそれを理解しているとは言えません。一生のうちに読んだほうが良いことは間違いないですが、お若い方でしたら、慌てて今すぐ読む必要はないでしょう。
まだ知識、経験の浅いうちに読んでも理解はとても難しいです。意を決して読んでも面白いなんてとても思えなく、きっと苦しいでしょう。でも、その苦しさを乗り越えても読み切る価値のあるものであることは断言できます。
少し前にタイトルの記事が各経済ニュースに出ていました。
管理職を役職名でなく、「さん付け」で呼ぶことにより、社内の風通しを良くし、部下が意見を言いやすい職場環境にしようということで、液晶への巨額投資の失敗の反省からだそうです。
小説の神様と称される志賀直哉の短編を取り上げてみました。
屋台のすし屋に小僧が入ってきて、手に取ったすしを食べずに出て行く、たったそれだけの事実から生まれた。
と岩波文庫の紹介に書いてあります。
1ヶ月程前に、
「坊っちゃんは、要するに敗退するのである!?」 -橋下氏発言について‐
と言う記事を書きましたが、橋下氏を取り巻く状況がだいぶ悪化してきたようです。アメリカと喧嘩することで一発逆転もあり得ると思いましたが、どうやらそんな劇的な展開もなさそうです。アメリカには橋本氏と喧嘩するメリットなんて何もありませんものね。
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