ギリシャ不安で株価大暴落!

私が前回の記事で史上最高値を目指してるなんて書いたところが目先の天井になってしまいました(笑)。

しかし、チプラスの駄々っ子作戦でうまくいくはずがないとも書いてきたので、それも想定内です。

 

題名にしたのですが、「チプラス、本当に大丈夫?」と言う問いかけは、世界経済やギリシャ国民の身を案じてのことではありません。チプラス首相、彼自身のことであります。国民投票でEUにとどまるかどうか信を問うようですが、彼は元々、

「EUが見捨てるはずないんだから、緊縮財政したくないって駄々をこねればいいんだ!」
「僕に投票すれば何もせずに緊縮から逃れられ、楽が出来るよ!」

と言って、政権を取ったので、今更以前の緊縮財政維持でEUに残るか国民投票をすると言われても国民は訳が分からないでしょう。
「痛みは伴うし、最悪EUから離脱するが、それでも我々の尊厳を取り戻そう!」
と言っていたのならわかりますが・・。

 

現実的にはEUに見捨てられて当然です。彼はEUを親とでも勘違いしたのでしょうか? そして、こんな「誰でも楽に儲かる」的な話に騙されてしまう国民もどうかしてますが、そんな彼らもいつまでもチプラスを許してはおかないでしょう。

 

この道筋はつい最近日本でもあった例の「理研の小保方氏騒動」に似ています。みんなの期待を高めすぎ、すぐにそれを裏切った小保方氏は世間から残酷な復讐を受け、

「今よりいっそう淋しい未来の私」になってしまいました。

(もし、よろしければ過去の記事をどうぞ)
チプラス首相も同じ道をたどるとしか私には思えませんが、どうでしょうか。

かつてはその人の膝の前に跪いたという記憶が、今度はその人の頭の上に足を載せさせようとするのです。私は未来の侮辱を受けないために、今の尊敬を斥けたいと思うのです。私は今より一層淋しい未来の私を我慢する代わりに、淋しい今の私を我慢したいのです」
「あ
なたは熱に浮かされているのです。熱が冷めると厭になります。私は今のあなたからそれほどに思われるのを、苦しく感じています。しかしこれから先のあなた
に起こるべき変化を予想して見ると、なお苦しくなります。自分が欺かれた返報に、残酷な復讐をするようになるものだから」

-夏目漱石『こころ』より-

 

最近このネタばかりですが、タイムリーですし、私自身興味深いのでもう少々続くかもしれません。国民がEU離脱を望むはずないと思いますし、国民投票を経て、世界情勢は再び落ち着きを取り戻し、毀損した株価も再び高値を取ってくるんではないでしょうか。

そうなると、いよいよチプラスってただ世界と国民を混乱させただけじゃね? ってあいつなんだったんだって、少なくともしばらくはなるような気がしてならないんですがねえ。「今より一層淋しい未来の私」ってそういうことです。