文学的未来表現

~”ホント”を望むブログ~ ver.11.8

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なぜ、小保方晴子氏はそんなに悪いのか!?

現代の騒動を的確に表す夏目漱石の名台詞

前回、夏目漱石の『こころ』を取り上げさせていただきましたが、その中での「先生」の名台詞が現代の騒動を見事に表している気がしたので、書いてみたいと思いました。

『こころ』 夏目漱石

国民的小説のテーマはズバリ、「日本人のこころ」

前回、日本人に二番目に読まれていると言われている『人間失格』 を取り上げさせてもらいましたが、今回は一番読まれていると言われている夏目漱石の『こころ』です。

ではその国民的文学の『こころ』のテーマとはいったい何でしょうか? それは、ずばり「日本人のこころ」ではないかと考えています。

『人間失格』 太宰治

『こころ』とともに日本人に一番読まれている作品

夏目漱石の『こころ』とともに日本人に一番読まれているらしいこちらの作品を取り上げてみました。

まず題名の「人間失格」という言葉が強烈ですよね。なにが「人間失格」なのだろうと、そのことにまず興味を持ちます。どれだけひどいことを主人公がしてしまったのか、それともほかの登場人物の行いなのか。誰もが、おどろおどろしいイメージを持ちながら読み進めると思います。

読んでいくうちに、一人称で、手記と言う形で書かれているため、おそらく、やはり主人公が人間失格なことをしてしまうのだろうと分かりはじめます。いったい、主人公の葉蔵ははどんな恐ろしい、悪いことをしてしまうのか・・・。

『外套』 ゴーゴリ

「我々は皆ゴーゴリの『外套』から生まれ出たのだ」

とドストエフスキーが語ったと言われれるゴーゴリの『外套』を取り上げてみます。

 

魅力的でない主人公

一人の貧しき真面目な下級官吏が「外套」を何とか新調します。しかし、追剥にそれを奪われ、取り戻すために警察署長や有力者に尽力してもらえるように頼むが、相手にされず叱責され、最後には熱にうなされて死んでしまうという、なんとも不憫なお話です。

『カラマーゾフの兄弟』 ドストエーフスキー

世界文学最高峰を読み通すのは登山くらい大変?

世界文学の最高峰と言われるこちらの作品を取り上げてみたいと思います。

私もこの評価に全く異論はありません。同じくその一つと言われるシェークスピアは印象派の絵画のように人間のど真ん中を描き出すイメージですが、こちらはあらゆる多面的な要素を含み、なおかつドストエフスキー自身の思想もはらんで複雑な構造体と化しています。

ですので、テーマは何かと一言で説明することは難しいでしょうし、私もそれを理解しているとは言えません。一生のうちに読んだほうが良いことは間違いないですが、お若い方でしたら、慌てて今すぐ読む必要はないでしょう。

まだ知識、経験の浅いうちに読んでも理解はとても難しいです。意を決して読んでも面白いなんてとても思えなく、きっと苦しいでしょう。でも、その苦しさを乗り越えても読み切る価値のあるものであることは断言できます。

シャープの凋落の本当の理由② ~「社長も本気の”さん付け運動”」~

少し前にタイトルの記事が各経済ニュースに出ていました。

管理職を役職名でなく、「さん付け」で呼ぶことにより、社内の風通しを良くし、部下が意見を言いやすい職場環境にしようということで、液晶への巨額投資の失敗の反省からだそうです。

『小僧の神様』 志賀直哉

小説の神様と称される志賀直哉の短編を取り上げてみました。

屋台のすし屋に小僧が入ってきて、手に取ったすしを食べずに出て行く、たったそれだけの事実から生まれた。

と岩波文庫の紹介に書いてあります。

続・「坊っちゃんは、要するに敗退するのである」 ~橋下徹氏もやはり敗退?~

1ヶ月程前に、

「坊っちゃんは、要するに敗退するのである!?」 -橋下氏発言について‐

と言う記事を書きましたが、橋下氏を取り巻く状況がだいぶ悪化してきたようです。アメリカと喧嘩することで一発逆転もあり得ると思いましたが、どうやらそんな劇的な展開もなさそうです。アメリカには橋本氏と喧嘩するメリットなんて何もありませんものね。

「坊っちゃんは、要するに敗退するのである!?」 ~橋下徹氏発言について~

橋下氏の発言が大きくニュースで取り上げられましたね。このニュースを当ブログでも取り上げている某有名小説になぞらえて考えてみたいと思いました。

 

その小説は夏目漱石の『坊っちゃん』です。そして、タイトルにした「坊っちゃんは、要するに敗退するのである」と言う言葉は岩波文庫のあらすじによる表現です。

「正しい歴史認識」は、『藪の中』

韓国の朴大統領が「日本は正しい歴史認識を持つべきだ」と日米首脳会談で述べたと言うニュースがありました。

こちらもある文学作品を元に考えると分かりやすいと思って書いてみました。それは芥川龍之介の『藪の中』です。前に取り上げた中でこの作品には客観的事実が無く、それが現実世界と限りなく近いと書きましたが、「歴史認識」なんてものもまさしくこれなんじゃないでしょうか。

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