世界中を巻き込んで、一大ニュースとなってしまった「北海道置き去り」の件ですが、無事発見で解決となり、めでたし、めでたし、で終わるかと思いきや、いまだに色々な意見、憶測が飛び交っています。と言うのも、「状況に違和感、合点がいかない」と言う方が非常に多いようで、となると、色々推理してみたくなってしまうのが、人の性と言うものです。当ブログでも下世話を承知で、その本当を推論してみたいと思いました。そんなの聞きたくない、と言う方は、ここで閉じてもらえれると幸いです。

 

注目すべき違和感

「無事発見の美談でおしまい」に違和感の声 北海道置き去り、「状況が不自然」と首ひねる人も

こんな記事が出てました。私がこの中で大いに注目すべき部分だろうと考えるのは、

「子供が険しい山道に入っていくはずがない」という、捜索のプロたちの「想定」を超える行動を取ったことになる大和君の足取りに不自然さを感じる人もいる

と言う部分です。ニュース報道などでも、なぜかスルーされてしまっているのですが、一番捕らえなければいけない部分、それは動機の部分かと思います。

「なぜ大和君は険しい山道に入っていったのか?」

この部分に関する見解が、報道などでも皆無と言っていいほどに、見当たません。この部分を皆さまどう思っていらっしゃるでしょうか。

そもそもこの事故は、奇妙な見方を持ち出さなければ、大和君が意図的に険しい山道に入らなければ起こりえなかった、と言うことになります。両親は、言葉通り5分後に元の場所に戻ったのだと思いますが、大和君がそのまま留まっていれば、こんな一大ニュースにはなりようもない、単なる日常だったのです。

 

躾は行き過ぎ?

「あんな山林に置き去りなんて、躾は行き過ぎだ!」

そんな声も大きかったようですが、これには賛否両論あるようです。確かに、このような大迷惑な事態になったことは親の責任であり、結果的には失敗だったと言えるでしょう。しかし、躾としてのその罰が行き過ぎだったかどうか、というところは微妙ではないでしょうか。

「車や人に向かって石を投げていた」

この話が本当であるとして、その罪に対する、そしてそれがダメだと言う教えに背く罪に対する罰が、「数分間の置き去り」では重すぎる、とはちょっと言い切れない気がします。あんな場所に! ということもあるのでしょうが、地元の方ですから、熊も出ないと聞きますし、あの場所に危険性がないことは、きっと熟知していたのでしょう。

しかし、ご両親にとって、一つ完全に想定外だったのは、大和君が一人で険しい山林に入って行ってしまう、と言うことだったと思われます。これに関しては、警察も含めて誰も想定出来なかったのですから、これを根拠に関係ない人が、両親を責めるのは、筋違いかと思います。完全な結果論です。

 

大和君の行動動機を推論

では、今回の件の、焦点とも思われる、大和君が険しい森の中へ入った動機に関してですが、私には、「両親を困らせるために、反抗心で森の中へ入って見つからないようにした」としか思えません。今出ている情報を素直に整理する限り、それ以外に理由は見つからないような気がします。

恐らくですが、この両親は十分な愛情を大和君に注いでいるように見えます。大和君はそれを十分感じており、両親はすぐに戻って来ることが分かっていた。だからこそ、みつからないように森の中へ入っていった、とは考えられないでしょうか。

もし、「両親が戻ってこないのではにないか」、と思ったとしたら、森の中に入っていくのは不自然です。必ず、車を追いかける方へ向かうはずです。

 

結果、大和君が得た物 両親が失った物

私の推論が正しいと仮定したとして、では、そんなことをしていったい大和君になんの得があるのか? と言うことですが、実はこれが非常に大きいのです。

まず、今回の件のきっかけとなった、「親が善、大和君は悪」という観念が、最終的にはひっくり返ってしまっています。

「怖い思いをさせて悪かった。行き過ぎていた」

親は見つかった大和君に対して、こう誤ったと言います。

「うん」

大和君はそれに対して、こう答えて、許しを与えています(笑)。結果、親が悪かったことになってますね。世論も完全に、大和君側についています。今日のワイドナショーでも「ご両親は、そうそう大和君を怒れなくなったのではないか」、と言ってましたが、これが大和君が相応のリスクを取って得た物です。逆にご両親の失ったものは非常に大きいと言えるでしょう。

大和君は相当のリスクテイカー、冒険家だと言えるでしょう。無謀とも言えますが、子供には往々にしてそんな性質がある物です。しかし、ここまでの危険は普通の子にはなかなか冒せないでしょう。

私も子供の時に、怒られて家を追い出されて、このままいなくなってやろう、とか思ったことは何度もあります。しかし、怖くて、実際にはそうは出来ない物です。ところが、彼は実際実行してしまったのです、きっと。凄い子です。私が子供に戻って考えたら、あこがれの存在でしょう(笑)。

 

まとめ

今回の一大事の焦点は、小学校一年性の子供が一人で道なき険しい森に入ってしまうという、大人が誰も想像できなかった、特異な事実にあると思います。それ以外のことは、あまり考えてみてもしょうがないと思います。

「一週間も食わずで小学生が、生き延びれるののか?」

実際、生き延びてぴんぴんしているのですから、疑ってもしょうがありません。誰かが、保護していた、なんてことを言う人もいるようですが、論理性が全然ありません・・。

それよりも、険しい森に入ったのは、何かに誰かに強制されたわけでもなく、大和君が自ら率先して選んだ行動だったと言う点、これが一番の焦点かと思います。それさえなければ、今回の件は、存在しなかったのです。それは故意に起こされたのです。

結果、彼は世論を味方につけ、両親を敗北に追いやりました。あっぱれ、彼はまさに、大物です。学校に復帰したら周りの子からは、彼はきっとスーパーヒーロー扱いでしょう。世間とご両親は、大和君と言う稀有な小学一年生に、見事にいっぱい食わされた、という可能性もあるのではないでしょうか。両親はいっぱい、どころではなかったとおもわれますが。

この一連の大事に於いては、決して誰も悪くないと思います。少なくとも私たち観衆は、いいとか悪いではなく、この稀有な小学生の存在、無事と復帰を素直に喜べばいいのだと思います。彼の得たものは非常に大きいので、それに文句を言う人もいるようですが、彼はそれ相当なリスクを取った冒険家、投資家なのですから、文句を言われる筋合いはありません。

躾がどうとかって話は考えたかったら、また別の機会でいいではないですか。いいとか悪いではなく、