私は、このブログで「ユダヤ人」という言葉をほとんど使ったことがありません。なぜなら定義がはっきりせず、それが何だか分からないからです。

大澤武男は「歴史的な見地から『ユダヤ人』をユダヤ教を信じる人々と規定するなら『ユダヤ教徒』と呼ぶべきであり、単に『ユダヤ人』と呼称するのは適当ではない」とし、ユダヤ人を人種や民族と規定する見方は、19世紀以降のナショナリズム、社会進化論、反ユダヤ主義の産物であり、また国籍を示す用語でもないという。

「ユダヤ人」 ウィキペディア

そう、私たちは安易に「ユダヤ人」というワードを使うべきではないのです。ただ、今回は便宜的にこのワードを元に、国際政治の今を解析してみたいと思います。

「ロンドン」VS「イスラエル」

「コロナ」に代わって、国際政治のメインテーマに突如としてのし上がった「ウクライナ危機」ですが、依然として当ブログの独自分析が間違っていたとは思いません。

それは「ロンドン」の軍事作戦。今回、彼らは「西側」を破壊するための諜報作戦を仕掛けてきたと推測できるわけですが、その「西側」とは、いったい何なのでしょうかと言ったらこちら・・

  批判の急先鋒(せんぽう)になっているのは、トランプ氏と反りがあわず、16年と20年の大統領選挙でトランプ落選運動を繰り広げた共和党内の「ネバー・トランプ」派。中心はネオコンの大物論客で、保守系ネットメディア「ブルワーク」編集主幹を務めるビル・クリストル氏らだ。

《戦時経済》【ウクライナ侵攻】米国のネオコンがトランプ氏攻撃を強めるワケ=会田弘継 エコノミストONLINE

トランプ派(ロンドン派)最大の敵、別名「ディープステート」こと、ネオコンです。ネオコンを「イスラエル」と、当ブログではそのまま呼んでいます。

つまり「ロンドン」VS「イスラエル」

この宿命の対決が2024年に向け再び、激化しているのです。これが今起きていることの本質であると読みます。

「ロンドン派」とはなにか

「ロンドン派」を知る者は、国際政治を知ると言っても過言ではありません。この派閥の存在を掴めないと、何も理解することは出来ません。「ロンドン」は私の命名に過ぎませんが、その派閥、国勢政治の潮流が存在することは事実です。

トランプの当選と英国のEU脱退の国民投票、そしてヨーロッパ全域での極右の台頭には間違いなく共通点がある。

ナイジェル・ファラージ、マリーヌ・ルペン、オルバーン・ヴィクトルといった、極右のリーダーたちは、すぐにトランプの勝利を祝福し、彼を”仲間”と認識した。この展開には恐ろしいものがある。

『誰が世界を支配しているのか』 ノーム・チョムスキー

チョムスキー氏の挙げていない「ロンドン派」の目立つところとしては、ブラジルのボルソナロが該当しますね。イギリスのジョンソンはもちろんですが、首相というポジション上、現在は表面的には分かりづらくなっています。

彼らは同じ思想を共有しており、その中の大きな特徴として、親ロシアがあげられます。

野党はオルバン氏の姿勢を「親ロシアだ」と批判。EUとの協力強化を訴えたが、及ばなかった。

ハンガリー議会選、オルバン与党が圧勝へ 侵攻と距離置く姿勢に支持 毎日新聞

イギリスのもう一人のトランプは、ツイッターでオルバンの勝利を大々的に祝福、

その後、こうつぶやいています。

A big win against the globalists and a big win for the conservative movement — whether you like Orbán or not.

(グローバリストに対する大きな勝利であり、オルバンが好きかどうかにかかわらず、保守的な運動にとっての大きな勝利である。DeepL翻訳)

ナイジェルファラージのツイッター

繰り返しますが、2015年以降に国際右派グループが台頭し、世界の趨勢に凄まじい影響力を持ったのは客観的な事実です。さて、ここから先は少し分けて考えなければならないのですが、その「ロンドン派」がイギリス、旧大英帝国を基盤とする勢力であるというのは、当ブログの推測です。

そして、ここから先も更なる推測ですが、そのルーツはなんと海賊! かもしれないのです。

一方、ヴァイキングたちはスカンディナビア半島の住人であり、ヨーロッパ各地を襲撃し、ヨーロッパを震え上がらせた。彼らはその土地、土地で略奪をほしいままにしたのみならず、時代を経ると、その地に土着化し、王国さえも築いた。ヴァイキングの末裔となっているのは、イギリス、北欧諸国、ロシア、かつてのシチリア王国などがある。

『「ヨーロッパ王室」からみた世界史』

現在のイギリス王室のルーツがヴァイキングである、という見地はこの本以外からも入手することが可能です。

そしてもう一点、鋭い当ブログ読者の方はすぐに気づいたかもしれませんが、「ロンドン派」が大好きのロシアが同じ「ヴァイキング」に属しているではないですか!? おおっと!

しかし、別にプーチンがイギリスのスパイだとか過激なことを言うわけじゃないです。多分違うと思ってます。ただ、彼らに親和性があるというのは、歴史から鑑みることが出来るのですね。

そして少し飛躍しますが、こうも言えます。

現在の世界の真の支配者は「ユダヤ人」ではなく「ヴァイキング」の方であると。

イギリスが「ブレグジット」を実行し、EU(ヨーロッパ連合)を正式に離脱したことに対して、青天の霹靂のように語る人もいるが、ヨーロッパの長い歴史からすれば必然ともいえるだろう。

 ヨーロッパの中でも、イギリス、ノルウェー、スウェーデン、デンマークの4カ国は歴史的に異質な国家なのである。いまヨーロッパには10の王家があり、イギリスをはじめとするこの4カ国は、すべて王家を戴いている。この一点だけでも異質なのだが、加えて、この4カ国の王家は、ヴァイキング(ノルマン人)を祖に持っている。彼らの国家をつくり、運営してきたのは、ヴァイキングとその末裔たちなのだ。

宿命の敵

最強の「ヴァイキング派」の宿敵が、いつの時代も「ユダヤ人」なのです。そしてイスラエルは「ヴァイキング派」が、(彼らから見て)暴れん坊のユダヤ人を支配するための仕組みであったと考えられるのです。

20世紀を迎えたとき、イギリスは繁栄をつづけ、ドイツがイギリスを追走しはじめていた。イギリス王家、ドイツの皇帝は繁栄の絶頂にあったが、この時代、世界の文明国には革命思想が強く浸透をはじめていた。革命思想によって、住民からこれまでにない憎悪、敵意にもさらされるようになる。いかに繁栄を遂げた王家でも、憎悪の塊である革命思想を前にもいかに脆いか、それはやがて明らかになる。皇帝家、王家の黄昏はじつはすぐそこに迫っていたのだ。

『「ヨーロッパ王室」からみた世界史』

またまた鋭い、当ブログの方は気がついたのではないですか!? ネットを徘徊していると、こんなうわさ話を一度は耳にしたことがあるでしょう?

「悪魔のユダヤ人が、共産主義革命を起こそうとしている」

パンデミックは、その計画の最たるものであると。

さて、この話の出どころと、正体がもうほとんど分かったのではないでしょうか。そう言えば「ヴァイキング陰謀論」って存在しないよね。

悪魔の革命を破壊する

しかしご覧の通り、「悪魔の共産主義革命」はものの見事に失敗に終わっています。壊滅させたのは、「ヴァイキング」です。「ロンドン派」は、2021年に入ると反パンデミック諜報作戦を展開、あっという間に崩壊に追い込みました。

いったい悪魔のユダヤ人たちは何がしたかったんだ? という状況になっています。

「西側」=「ユダヤ側」?

また、世界的に散らばり独自の情報ネットワークを持っていた。アルトゥル・ショーペンハウアーは「フランクフルトでユダヤ人の足を踏んだらモスクワからサンフランシスコまで情報が行き渡る」と指摘していた。こうしたことから、現在でもユダヤ人にはメディア関係が多いとされる。

またロスチャイルド家は銀行業で成功したユダヤ系財閥として知られる。19世紀末のアメリカ合衆国のユダヤ系移民もまた、金融やメディア、流通業などの間隙的な業種以外の業界への参入が難しかった。ハリウッドの映画産業にはユダヤ人が創業したものが多い。

「ユダヤ人」 ウィキペディア

こうしてみてみると、ユダヤ人が世界を支配しているという話も、完全にデタラメであるとも言えなそうですね。特に彼らが力を持っているのが金融とメディアのようですが、これらが西側世界を牛耳っているというのは事実ですよね。

ちなみに、イスラエルを作ることに多大な努力をした、陰謀論界の大ボスであるロスチャイルド家は、どう見ても「ユダヤ人」ではなく「ヴァイキング」ですね。

さて、当ブログの読者の方は、なぜ「ロンドン」がメディア破壊を行っているかが、もうはっきりと分かっているはずです。

映画「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」などで知られる園子温監督が4日、自身が監督する作品への出演を条件に、複数の女優に性行為を強要したとの疑惑が「週刊女性PRIME」に報じられた。園氏の制作プロダクション「(株)シオンプロダクション」は、報道に先立つ今月1日、公式ホームページで謝罪コメントを発表し、今後については「事実関係を整理して、改めて発表いたします」と表明していた。

性加害報道の園子温監督 制作プロが謝罪【全文】 11年に20歳下出演女優と結婚 デイリー

このおっさん誰?って感じですが、まあともかくこれらの流れは諜報案件であり、国政政治の大きな流れの中で見るべきと私は訴えてきたわけです。ウィル・スミスの一件も、端的に騒ぎすぎ、だと思いませんか?

国際政治のすべて

書き続けるとどこまでも膨大になりそうなのでそろそろ纏めますが、今回書いた「ヴァイキング」VS「ユダヤ人」という視点は、国際政治上のかなり重大な要素ではないかと思います。

彼らはまさに宿敵同士、第一次世界大戦、第二次世界大戦以後、いえもっと前からかもしれませんが、そのすべては「ヴァイキング」VS「ユダヤ人」の覇権争いだったと仮定してもいいのではないでしょうか。

近年、この戦いに勝利してきたのは「ヴァイキング」の方です。そして、私たちは、常に勝者のプロパガンダを無批判に受け入れてきたというに過ぎません。

悪魔の共産主義? 否定しません。しかし、同時に悪魔の資本主義であり、つまりどっちも糞であるということです。せいぜい潰し合えやというのが、私の変わらぬ気持ちです。

そして、本当に最後に2024年のプレビューですが、トランプが勝つのはいうほど簡単ではないはずです。なぜなら、彼らは嘗てないほど大規模な軍事作戦を展開してきています。簡単に勝てるなら、こうまでしないはずです。

そして、争いがさらに激しくなっていくことは、必然であると言えます。なぜなら、彼らは「永遠のライバル」なのですから。