最近面白いニュースが少ないなあと感じているのですが、世界中で喪に服していたからでしょうかね。

イギリスの元外交官が、「新国王即位と新首相就任によって、我が国は不確実な未来に直面するだろう」と語りました。

新国王即位でイギリスが危機に parstoday

それは嵐の前の静けさ、かもしれません。とある筋は世界のエンペラーを縮小する計画を進行中であるようです。

システム王室

皆さん、イギリス王室って好きですか? 私はどちらかと言うと嫌いですが、正直どうでもいいんですよね。基本的に関係ないと思いますので。

そして、英王室を攻撃しながら、王室一家を盗賊であり汚らわしい虐殺者だと形容しました。

アルゼンチンのテレビで、司会者が英女王の死去祝う parstoday

世界は広いので、こんな風に考える人たちもいますね。別にいいじゃないですか、何が本当かなんてわかりっこないのですから。

ただ、歴史を追ってみると「王室」はその土地に根付いた文化ではなく、外部の人間が敷いた、単なるシステムであるように思えます。

ノルマン人たちの建てた王国が長持ちし、イギリスやデンマークのようにいまなお王家が存在するのは、彼らに長期的視野があったからだろう。北欧の厳しい環境を生き抜くには長期的な視野、計画が欠かせない。長期的な視野に立って王国を築いていったことで、ノルマン人の王家はヨーロッパの源流の一つになったのだ。

『「ヨーロッパ王室」から見た世界史』

そのシステムの開発、設計者も明白です。彼らの長期的な計画では、王室はそろそろ壊されるようですが、方法は爆破解体かもしれませんね。

君主制の専門家らによれば、チャールズ3世は王室の規模縮小を望んでいるということです。

新国王即位でイギリスが危機に parstoday

「由緒正しき」驚異のエンペラー

ヨーロッパの「システム王室」の対極にあるのが、我が国の天皇制です。

みなさんは日本が、「世界唯一の単一王朝国家」だと呼ばれていることをご存じでしょうか。

なぜ日本の天皇は125代も続いてきたのか 東洋経済オンライン

この記事によれば、世界にただ一つ残る「由緒ただしき」ラストエンペラーだったのです。

現在、世界で「エンペラー(emperor・皇帝)」と呼ばれる人物はたった一人だけいます。それは日本の天皇です。世界に王はいるものの、皇帝は天皇を除いて、残っていません。国際社会において、天皇のみが「キング(king・王)」よりも格上とされる「エンペラー」と見なされます。

欧米人が天皇を”キング”とは呼ばない深い理由 東洋経済オンライン

どうでしょう? 私はちょっと感動してしまいました。そして、日本に生まれてよかったなと。世界の皆さん、羨ましいですか?

しかし、残念ながら今は、そんな感慨をゆっくりと味わうことがゆるされないようです。

そういう意味では、太平洋戦争後、GHQのマッカーサーが天皇制を維持した判断は正しかったといえます。天皇や国のために神風特攻隊や人間魚雷として命を投げ出すような国民ですから、天皇制を廃止してしまったら何をするかわからないし、日本はまとまらないと考えた背景には、これだけの歴史があったのです。

なぜ日本の天皇は125代も続いてきたのか 東洋経済オンライン

かつて、ビビッて一度は先延ばしした「ラストエンペラー計画」が再び、やつらの間で俎上に上がっているようです。「やつら」とは、イギリス王位室を”こしらえた”連中と同じ勢力であろうことは、当ブログ読者の方はとっくに勘付いておられるかと思います。

ラストエンペラー作戦

天皇の「由緒正しさ」を証明するものなんでしょう。

しかし、王は違います。王になるためには必ず、血統の正統性が要求されます。例えば、ナポレオンなどは皇帝になれても、王になることはできませんでした。皇帝は王よりも格上の存在です。ナポレオンが格上の皇帝になることができて、格下の王になれなかったというのは一見、矛盾した話のように聞こえますが、こうした背景があるのです。

なぜ日本の天皇は125代も続いてきたのか 東洋経済オンライン

それは「血統」です。これをなぜ?などと訝しんではいけません。それは我々の先祖が数千年の歴史の中で統治方法として守ってきたもので、そこに疑念を持ち込むのは、愚か者というものです。

寿司職人の修業は、不要だなどと発言してはいけないのです。それは正否の問題ではなく、単なる身の程知らずで、それを知らないのは恥ずかしことです。もし、それが言いたければ、日本一の寿司職人になった後であるべきです。

さて、話がそれましたが、「ラストエンペラー作戦」の主導者は、その「血統」を断とうとしているようです。

私は、愛子天皇待望論には反対だ。皇統はわが国の伝統に従い、男系継承を続けていくことが大原則である。秋篠宮殿下、悠仁親王殿下という皇位継承者がおられるなかで愛子内親王殿下の即位を主張する意見には首をかしげざるを得ない。例えば、上記の『文藝春秋』の記事は率直に言って浅薄だった。題目が示すように、欧州王室で女王が増えつつあるから、わが国の皇室もそれにならうべきだという話がほとんどだった。

皇統の系図をみれば、男系でつないできたのは明らかである(宮内庁ホームページにある系図がわかりやすい)。われわれの先祖は時に苦労して男系継承を守ってきた。いくたびか大きな危機もあった。例えば、第25代武烈天皇から第26代継体天皇への継承である。武烈天皇ののちの継承者がなかなか見いだせず、このときは応神天皇(第15代)まで約200年血統をさかのぼり、越前国三国(現在の福井県坂井市)で暮らしていた子孫を見つけ出し、即位願った。

女性天皇は歴史上8方10代(お二人は2度天皇になられた)存在し、大きな業績を伝える方もおられるが、いずれもしかるべき男系男子への中継ぎ役だった。女性天皇は、どの方も少なくとも即位後は結婚していないし、懐妊もしていない。このことも、男系でつなぐという過去の日本人の意思の表れだと解釈できる。

「愛子天皇」待望論の危うさ 産経新聞

ちょっと長めの引用になりましたが、普段あまり考えたこともなかった天皇家の世継ぎ、血統の重要さが勉強になると同時に、それを壊そうとする勢力の思惑がはっきりと表れていると思います。

一方、皇帝は血縁に関係なく、実力者がなるという前例が数多くあります。ヨーロッパでは、ローマ帝国時代から優秀な者を養子に迎え、帝位を引き継がせ、実力者が武力闘争やクーデターによって皇帝となることもありました。

なぜ日本の天皇は125代も続いてきたのか 東洋経済オンライン

要は日本も「システム王朝」にしちゃおうぜ、ということなのです。

世間がお祝いムードに沸くなか、4月21日付朝日新聞のスクープが波紋を広げている。皇太子さまが新天皇に即位された後に、皇位継承順位第1位の「皇嗣」となられる秋篠宮さまが、「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」とご発言されたと朝日は報道。さらに同紙によれば、「天皇になることを強く意識している」という皇室研究者の見方について、秋篠宮さまが「そんなこと思ったことがない」と打ち消されたという。

小室圭さんが揺るがす“皇室の正統性と安定性”…皇太子さまが秋篠宮さまに不信感か BUSINESS JOURNAL

現在の王室の正当性を保つために必要なのが、男系継承なのです。これは男か女かという性別の問題ではなく、どちらかに固定することが必須なのです。ですから、秋篠宮家、悠仁親王が即位できるのか、というところが最大の焦点です。ですから、奴らはそこをピンポイント攻撃しています。

「これだけ秋篠宮家の問題がクローズアップされるようになった発端は、やはり小室圭さんと眞子さまの結婚問題でしょう。小室家の借金問題で婚約が延期され、問題発覚から約1年半が経過しても解決せず、さらには小室さんが“皇族の婚約者”という肩書を利用するかたちで奨学金を得て留学することで、そのような状況を許している秋篠宮家に対して世間からの厳しい視線が注がれています。

まず、私たちはこのような「軍事作戦」が展開されているであろうことを知ることが非常に大切ではないでしょうか。

そしてこうした議論が、徐々に皇位継承の安定性・正統性を揺るがす懸念を生みかねないという。

「現天皇の生前退位が決まった際、今後皇族ご本人のご意思が現実の即位や退位に反映されることが増えると、皇位継承の安定性が揺らぎ、天皇や皇太子の空位という事態すら起こり得ると、一部から懸念の声も上がっていましたが、まさにそれが現実問題となりつつあります。また、皇族のご意思によって頻繁に皇位継承順位が変わったり、即位や退位が行われるようになれば、皇室および皇位の正統性というものについて、国民から広く理解・共感が得られるのかという問題も出てくるでしょう」(別の皇室に詳しい記者)

もちろん、信仰の自由というものがありますから、「システム王朝の方が便利でいいぜ!」とか「俺より偉いやつなんて認めねえぜ、人類みな平等!」という人がいても否定はしません。しかし「とりあえず、空気でマスクしとけばいいや」という感じで元に戻れなくなったように、「空気で」天皇家を批判しておけばいいやで、気がついたら、日本の文化がなくなっていましたと言うのだけは避けたいものです。