世間では、再び芸能界の暴露が話題をさらっていますね。

一部ではハッキング(不正アクセス)ではないかと疑われ、タレントのモバイル機器に不正な監視プログラムを投入した可能性を指摘する声も上がったが、それが可能なら似たような不可解な流出がもっとあるはずで、おそらくは当人に身近な人物の提供に違いないとは思う。

“文春”が報じた広末の「ラブレター暴露」はやりすぎか…不倫報道で盛り上がる「日本特有」の構造 現代ビジネス

ラブレターの流出という前代未聞の事態は、どのような手段で行われたのか?と言えば、私の推測はこの記事の筆者と同じです。

「あのグループ」はタレントごときに、ハッキングなどの面倒な手段をわざわざ用いないでしょう。犯人は、元々火をつけるのが職業の人だった。つまり、彼女の命運は、最初から繋がれていたのではないでしょうか。

暴露の出発点

「暴露はつづくよ、どこまでも」と私は主張してきたわけですが、

これは、大当たり評価でいいですよね?

この記事に書いている通り、暴露の元祖と言えば、元NSA職員のスノーデンさん。

米国の機密文書を流出させたとして起訴された米マサチューセッツ州の空軍州兵ジャック・テシェイラ被告(21)は、米機密情報を暴露したエドワード・スノーデン元国家安全保障局(NSA)契約職員と少なくとも一つ共通点がある。2人とも技術サポート部門で働いていたことだ。

IT要員の潜在リスク、米機密情報流出で浮き彫り WSJ

2013年から始まった、一連の暴露事件の黒幕はNSAであると言う推測は有力だと私は思います。ちなみにイギリスには、その姉妹機関とされるGCHQ(政策通信本部)という情報機関があります。

私は、2015年以降に激しくなった一連の国際的な”動き”の企ての全ては、この情報機関の最高峰がもたらしたものだ、という見方をしているんですね。名付けて、軍事作戦コードネーム「TRUTH」。

「あなたが本書を読む理由は、ぼくが“危険なこと”をやったからだ。ぼくは真実を語ることにした」(エドワード・スノーデン)

スノーデンが東京で下した大量監視告発の決断 米国諜報機関にいた彼は何を突き止めたのか  現代ビジネス

「現実」の語り部

彼らがいったい何を仕組んだのかについて、明快な解説をしてくれている記事がありました。もちろん普通に読むだけでは、それが彼らの手口だとは気づかないでしょう。でも、私は気づいちゃうんですよねえ。まあ、そう言う前提で話を進めましょう。

教えてくれるのは、世界的な歴史学者であるエマニュエル・トッド氏。

 ただ同じように、ヨーロッパがこの社会的実験を「進めすぎると」、もしかするとヨーロッパの保守層にもそういった「男女というのは、違うものだ」という考え方に共鳴するような人たちが増えてくるという可能性はあると思うんです。そうすると、ヨーロッパの保守層も「ロシアが正しい」と思うようになるのではないでしょうか。

プーチンの反LGBT発言が米国の保守層と共鳴 ウクライナ戦争がもたらした西洋の変化「初めて『現実』と直面をしている」 AERAdot.

これが特に、2020年以降に彼らが強めた手口そのもの、なんですね。「極」という言葉を最近よく聞くようになりましたが、圧力を極端に高めるということを情報機関はやってきたんです。

ですよね? これは見たまんまですよ。

例えば「感染症を広めないようにしよう」とか「差別をなくそう」とか「地球環境を守ろう」とか、その掛け声そのものは、特におかしなものではないですよね? むしろ立派な心掛けですね、と言えます。

そういう意味で言うと、いま、LGBTを強く尊重しようというような、そういう動きがむしろ行き過ぎてしまって、バックラッシュのようなことが起きているということなんでしょうか。

しかし2020年以降は、その「立派な心掛け」が”やりすぎ”の方向に極端に走り出したのです。それをやったのは、もちろんメディア、つまり「情報機関」ですよね。こんなことをやれば、反発が起きるのは必至です。

これは誰にでも分かること、です。

ですから情報機関は、そういう世界れそのものを作ろうとしているのではなく、反発を起こそうとしていると考えるのは、当然のことなのですが、この見解はSNSなどでは、不思議なほどほとんど見られません。彼らの言う「羊たち」に高度な監視システムなど必要あるはずがなく、管理したければ枠だけあれば十分です。

更に面白いのは情報機関は、このやりすぎ圧力をある日突然やめたことです。5類移行は、その象徴的な出来事。さて、すると、どうなるか。

そして、全世界的には約75%の人々が、どちらかというとロシアと近く、「男女っていうのは、違うものだ」と主張するわけですね。

そもそも強められた圧力は、極めて不自然なものです。しかし、人間というのは本当によくできたもので、どんなにおかしなことであっても、相手が自分の生存を脅かす強い存在だと認識しているものに対しては、防衛本能から自分をまやかし、無条件に受け入れると言う能力を持っている様なのです。

「機長はあらかじめ間違った判断を下す(つまり能力が低い)フリをするように指示されていた。クルーが進言するまでの時間を計るためだ」とフィリンは解説する。「結果、クルーの反応を観察していたある心理学者はこう言った。『副操縦士らは機長に意見するより、死ぬことを選んだ』

『多様性の科学』 マシュー・サイド

しかし、状況は特に変わっていないのに、その圧力だけがある日、忽然と姿を消したら、どうなるでしょう。大方の人は、遅かれ早かれ、元の自然な姿に戻っていくでしょう。これがマスクを外し始めた、日本の現在のフェーズです。

道徳に加勢するものは一時の勝利者には違いないが、永久の敗北者だ。自然に従うものは、一時の敗北者だけれども永久の勝利者だ。

『行人』 夏目漱石

この仮定で人々は、気づき始めるでしょう。「今までがおかしかったのだ」ということに。これが情報機関の狙いです。

トッドさんでさえそう、と言いますか、だから意外に、ロシアの反LGBTの主張に、どこかで共感するという「世界的な世論」というようなものがあるのかな、と思います。

これが結果的に、「極右が正しくなる、仕組まれた逆転劇」のカラクリなのです。

つまりウクライナ戦争というのは、「リアリティーに西側を引き戻している」という状況があるのだと思いますね。

情報機関の最終目標

人々が、メディアが創り出した幻想からの解放・・それこそが、軍事作戦「TRUTH」の目標なのですよ。いったい、その成功が彼らに何をもたらすというのでしょうか。

このままでは、世界を二つのブロックに分けて、つまりひじょうに保守的なセクシュアリティーを持った人々と、それから非常に性的に自由奔放な解放された人々、というふうに二つに分けて、それが対立するというような世界がもしかしたら現れてくるかもしれないと。そんなことも考えたりするわけです。まあ、これはあくまで冗談です(笑)。

それはジョークだとトッドは笑いますが、私は決して冗談ではすまないと思いますね。有能な上司は部下に「やれ」と圧力をかけるのではなく、自発的に取り組むように仕向けるのです。

我々の極めて優秀な上司は、大きな組織目標のためにこれを必要としたのです。その大きな組織目標とは?

激動する内外情勢で、原をはじめ政府首脳が最も憂慮したのは、君主国の相次ぐ崩壊だ。1912年の辛亥革命で中国・清王朝が滅亡したのを皮切りに、1917年のロシア革命でロマノフ王朝が倒され、皇帝ニコライ二世は家族もろとも処刑された。翌年には第一次世界大戦で敗退したドイツのヴィルヘルム二世が退位して帝政が崩壊。同時期にオーストリア=ハンガリー帝国の皇帝カール一世も退位し、中欧で650年君臨した名門ハプスブルク家の歴史にピリオドが打たれた。

国際社会で影響力を持つ主要国のうち、君主国は日本、イギリス、イタリアなど数カ国のみになってしまったのだ。

君主国が次々崩壊… 卒業の春を迎えた皇太子に、皇国の命運が託された 産経新聞

君主の殲滅、これこそが情報機関の今期の目標だと私は思います。もし、上司の目標達成に利用されるなんて真っ平だと考えるならば、下記の教訓をしっかり押さえておきましょう。

「あらゆるカメラアングルに、それぞれ異なる真実があるということだ。そのすべてを現場で見て取ることは不可能。必要なのは、全体の印象をつかみ、選手の一連の動きの流れを正確に解釈すること。

ブンデス主審が語るVAR、そしてハンド。アングルの数だけ真実がある footballista

SNSで掴んだ情報が例え真実であったとしても、真実は複数存在すると言う当たり前の現実を忘れることがなければ、情報機関の網から逃れることが可能となるでしょう。